<SummerSonic2003>サマソニとFUJIを比較しつつ夏フェスを振り返る【コラム1】

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今年は決して夏らしいとは言えなかったが、フェスティバルはまさに真夏とも言えるべき、盛り上がりをみせたと言っていいだろう。サウンド面、シチューエーション、フェスにとって大切な飲食店やごみ分別まで様々なところまで確実に配慮され、いい環境へとパワー・アップしていく。そして既に日本の夏フェス定番となった<FUJI ROCK FESTIVAL><Summer Sonic>。天候は皮肉にもそれぞれのフェスで雨と晴天の間逆で、フジでは自然の厳しさを知ることになるし、サマソニでは都会のアスファルトが照りつける悶々とした温暖化を感じるし…(そんなことまで考えた)環境があってのフェスだと実感してしまった。

そんな泥だらけの<FUJI ROCK FESTIVAL>だったが、やっぱり来年も行きたいと思わせてくれるあのヴァイブスはすごい。それは自然の緑溢れる空気の美味しい中で、ジャンル問わず様々なGOOD MUSICを聴けることだ。ステージもそれぞれがその場にあった雰囲気に包まれ、そのシチュエーションだからこそある音がある。また、トータル的に言えば、飲食店もかな~り充実していた。味にこだわり、自然にこだわるオーガニックフードも多く見られ、雨の中でもかなり美味しく、楽しめた。そしてラインナップで言えば今年のGREEN STAGEのトリは、UnderworldBjorkMASSIVE ATTACK・・…よ~く考えるとかなりエッジの効いたアーティストが並んだ。それこそ、この3組ももう若くはないのだが、やはりひと昔では考えられない音楽性だし、音楽は時代と共に変化するということを痛感した3組だった。そして、先日解散を発表したばかりのTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの演奏も貴重だった。しかし、もっと遅くにやってくれれば…という想いは消えないかも。。。とにかく<FUJI ROCK FESTIVAL>の熱いレポートはその他で観て欲しい。

そして大阪と東京で行なわれた<Summer Sonic>。昨年の目玉、Guns N' Rosesとはまた違うより若い年代のピンポイントをつくRadioheadとBlurという今年のトリ。'90年前半のブリット・シーンに現われた2組は、それぞれのバンドの個性は全く違うものだったが、確実にその年代の音楽シーンに大影響を与えたことは間違いない。そしてそれぞれ新作を出したばかりとあって、観る前から様々な期待が大きかった。

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