ビートルズの『Let It Be...Naked』にヨーコ・オノが「あの世でジョンも喜んでいる」

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ビートルズの最新作『Let It Be...Naked』がリリースされた。アルバムはプロデューサーのフィル・スペクターが手を加える前の音をそのまま収録。ヨーコ・オノによると、ジョン・レノンが生きていたら喜ぶだろうという。11月26日(水)付のPhiladelphia Inquirer紙では「(ジョンは)実験好きなところがあった。変わった物が好きだから、気に入るんじゃない」と話している。

オリジナルを復活させるというポール・マッカートニーのアイデアに好意的だったオノだが、'70年にリリースされたアルバムの方が、オリジナルの『Let It Be』より優れていると言う。

「オリジナルがそのまま存在している。消えなかった。これは改良じゃなく、別のヴァージョン。最初の頃、ポールはこのヴァージョンをやろうとしなかった。何の因縁か分からないけど、今、こうして発表できてよかった」。

インタヴューではまた、オノがセッション当時を思い出して、ジョンは退屈した様子だったとも語っている。彼女は、ジョンにとって'69年にビートルズのニューアルバムをレコーディングするのは「あぁ、またか」というような感じだったと言う。ジョンは作業をポールに任せて「やりたいんなら、やれば」という態度だった。また、オノは、当時ジョンは「私といっしょにクリエイティヴなものに取り組んでいるほうが、ずっとおもしろかったみたい。何か新しいものができるから」とも語っている。ジョンはセッションがスムーズに進まなくなると、受け身的な態度をとった。オノは「ジョンとジョージは(セッションで)争いを好まなかった。“OK。喧嘩はダメだ。ポールがまとめたがってるから、そうしよう”という感じ。ほかに選択の余地がなかったみたい」と話している。

『Let It Be...Naked』は11月18日にリリースされ、ビルボード・アルバム・チャート5位に初登場した。

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