ビートルズ、幻の再結成についてスタジオ・オーナーが証言

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'76年11月にビートルズが再結成して1回限りのセッションを行なったとされるLAのスタジオのオーナーが、それは「ポップ界の都市伝説」にすぎない、とレコーディングの噂を否定した。12月18日(木)、オーナーのレン・コヴナーは、スタジオのサイトに声明を発表し、次のように語った。

「ダヴレン・サウンド・スタジオでは、噂となっているようなセッションは一度も行われていない。“秘密のビートルズセッション”とは聞いてあきれる」

この時のセッションを収録したテープが、12月15日(月)にネット・オークションの「モーメンツ・イン・タイム」に出品されたが、テープの中身は消去されたという。しかし、スタジオのオーナーと、当時いっしょに作業をしていた複数のエンジニアがセッションの存在をはっきりと証言していると言われていた。

「モーメンツ・イン・タイム」の管理人、ゲイリー・ジメットは先週、テープの存在を公表し、話の正当性を訴えた。彼はRollingstone.comに「スタジオのオーナーはポール・マッカートニー「にかなり脅えている。だから嘘をついた。いずれにせよ、セッションが行われたことに疑問はない」と話している。ジメットは、ビートルズの長年のエンジニア、ジェフ・エメリックがテープの信憑性を保証していると言う。だが、エメリックは12月22日(月)、Rollingstone.comに「そうしたセッションに覚えはない」と語っている。

ジメットは、'76年11月2日に長年のプロデューサー、ジョージ・マーティンのもとにジョン・レノンとポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが集まって5曲をレコーディングしたが、仲間割れで終わったため、レコーディング物はリリースされなかったと話している。

ジメットによると、テープ自体は「一括消去」されたが、ラベルが残っており、「Happy Feeling」「Back Home」「Rockin' Once Again」「People Of The Third World」「Little Girl」といった曲がリストされているという。彼はまた、完全な形のテープがロンドンのアビーロード・スタジオの倉庫に眠っているとも述べている。

スタジオのオーナー、コヴナーは次のような声明を発表した。

「売りに出されているテープボックスには、内外、どこにも“The Beatles”の文字は見あたらない。ボックスはスタジオ施設か周辺のゴミ箱から拾ってきた感じで、おそらく'80年代初期の頃のものと思われる。ビートルズのメンバーは、'70年代や'80年代にこのスタジオでレコーディングしているが、話にあるような、4人のメンバーを含むセッションは行われていない」

(C)LAUNCH.com
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