ニューアルバム発売記念!ファントム・プラネットのインストア・ライブin NYC

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セカンドアルバム『The Guest』と、そこからシングルカットされた「カリフォルニア」のヒットで一躍世界的に名が知られるようになった、5人組パワーポップバンド、ファントム・プラネット。その彼らの3枚目となる待望のニューアルバムが、1月6日に全米リリースされた。それを記念し、現在彼らは全米12ヵ所に及ぶインストア・ライブ・プロモーションを敢行中だ。今回は、その1つ、ニューヨークのユニオンスクエアにあるヴァージン・メガストアで行われたイベントの模様をレポートしよう。

ライブ当日、ヴァージン・メガストアに行って驚いたのは、そのライブ会場。日本でインストア・イベントといえば元々そのための専用コーナーがあったりするが、今回は普段カフェとして使っている場所のテーブルと椅子を隅に寄せたスペースにステージとフロアがあるという、本当の意味での「インストア」状態なのだ。しかし、実際にライブが始まってみれば、そんなことはお構いなしに、メンバーのリラックスしながらも気合が入ったプレイに、会場に詰め掛けた250人ほどのファンは大盛り上がり。セカンド・アルバムのツアーだけでも18ヶ月全米その他を回ってきたというだけに、演奏はもちろんのこと、ファンとのコミュニケーションもばっちり決まっている。全8曲中、途中の2曲ほどは、ライブ中にボーカルのアレックスが、「みんな、今日は何が聴きたい?」とリクエストを取って、それに合わせてやる曲を決めていくという、“ウソ”や“ゴマカシ”なんて微塵もない堂々のパフォーマンスだった。

実は、このアルバムのレコーディング中(昨年、前のツアー終了後6週間にわたって行われた)バンド創設メンバーの一人、ジェイソン・シュワルツマン(Dr)が、彼のもうひとつの顔である俳優業に専念するためにバンドを脱退するという出来事があった。そのため、アルバム収録曲11曲のうち、ほぼ半分がジェイソン、残りが後任のジェフ・コンラッドという構成になっている。が、今回のライブにしても、アルバムにしても、そんな大きな変化をものともせず、そのサウンドは今まで以上にパワフルで“彼ららしい”ものに仕上がっている。1月いっぱいインストア・イベントを行った後、2月からはすぐにツアーがスタートする彼ら。3枚目のアルバムにして、セルフ・タイトルとなる「ファントム・プラネット」を選んだ彼らの自信と意気込みは、Must Checkだ。

ファントム・プラネット公式サイト(英語)http://www.phantomplanet.com/

Aki Kayamoto, NY

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