【ライブレポート】Superfly、全9公演85,000人を動員したアリーナツアーのファイナルに「素晴らしい明日が続きますように!」

ツイート

4thアルバム『Force』を引っ提げた全35公演のホールツアーが終了したのは2013年1月のこと。Superflyはロングツアーの疲れもみせずに、その約1ヶ月半後となる3月9日、幕張メッセを皮切りに全9公演のアリーナツアーをスタートさせた。計85,000人を動員したアリーナツアーのファイナルは4月21日のさいたまスーパーアリーナだ。会場では16,000人のファンが、Superflyこと志保の登場を心待ちにしている。

Superfly 画像

アリーナツアー<Superfly 5th Anniversary Super Live GIVE ME TEN!!!!!>は、デビュー5周年および4月4日から迎える6周年を記念したものだ。“みんなで一緒に祝うようなライブ内容にしたい”という想いから、今回のステージが構成されている。たとえば、衣装は“5周年のお祝い”ということで正装、Superfly流のタキシードアレンジが施されていた。さらにこの日のセットリストは、デビューからこれまでにリリースした4枚のオリジナルアルバムまで、全曲から選りすぐったものとなっていた。また、ステージ演出に可動式の大型ビジョンが導入されてステージを華やかに演出、さらにはストリングス6名、ホーン3名、バンド6名といった豪華スペシャルバンドの演奏も見どころのひとつとなっていた。

ファンにはおなじみのSEであるカーティス・メイフィールドの「Superfly」が流れると会場から大歓声が上がる。大型ビジョンには、デビューシングル「ハロー・ハロー」をはじめとしたジャケット写真やアーティスト写真が年代順に次々と映し出され、その映像が終わると、いつの間にかステージ中央から志保が登場するという演出にのっけから場内が沸いた。

デビュー曲「ハロー・ハロー」がオープニングナンバーだった。続いてライブに欠かせぬ「Hi-Five」で会場の熱気は一気に上昇。印象的なホーンアレンジが施された「マニフェスト」、「恋する瞳は美しい」とロックチューンが続き、会場のテンションは上がりっぱなしだ。

その一方でダークな一面もみせる。本ステージ中央からT字型に花道が伸びたセンターステージへ移動した志保は、「Deep-Sea Fish Orchestra」でストリングス隊と絡みながらの激しいパフォーマンスを披露した。かと思えば、「My Best Of My Life」ではしっとり聴かせる実に奥深い世界観も表現。会場全体が息を飲んで志保の声に聴き入り、演奏終了後には大きな拍手の渦に包まれた。そして、そこからはアッパーな楽曲が惜しみなく繰り出される。これにはアリーナ会場がライブハウスのごとく熱い盛り上がりを見せた。

「この5年間振り返って見たときに、幸せなこともたくさんあったけど、苦しいことも悩むこともあった。そのSuperflyの濃厚な5年間を詰め込んだライブにしたいと思います!」――Superfly

ステージに込めた想いを語った志保はステージ後半で、スポーティーな衣装にチェンジ。曲はもちろん「タマシイレボリューション」だ。客席の16,000人は手を挙げ、声を上げて、会場全体が文字通り揺れる。ステージの左から右へ、そしてセンターステージまで、志保の四方八方に動き回るパフォーマンスがパワフルだ。そこから「Alright!!」「Force」まで止まることなく一気に駆け抜けた。

「デビューしてすぐはお客さんがなかなか入らなくて、歌いたい気持ちはあるのにどうやって届けたらいいんだろうと悩んだ。でもみんなの支えがあって、みんなからもらう力が何倍ものパワーになることがわかりました。そんなみんなに感謝を伝えたい」――Superfly

こうMCすると「輝く月のように」、そして「スタンディングオベーション」でライブ本編を締めくくった。

アンコールを叫ぶ会場は志保がステージに再登場するまで、16,000人の巨大なウェーブがやまない。ファンの熱気に応えて再びステージに登場した彼女は、その余熱を得て、「Beep!!」で会場を沸騰させた。そしてツアーファイナルのゲストとしてプロデューサーの蔦谷好位置をバンドに加え、「愛をこめて花束を」が演奏された。志帆のボーカルに合わせて会場の歌声が一体となり、さいたまスーパーアリーナが感動に包まれる。アンコールラストは、「みんないろいろあるけど、前に前に転がって素晴らしい明日が続きますように!」と「Rollin’ Days」を披露。アンコールを含め全23曲を歌い切り、全9公演85,000人を動員したアリーナツアー<Superfly 5th Anniversary Super Live GIVE ME TEN!!!!!>は躍動と感動を生んで、その幕を閉じた。

撮影◎Aki Ishii

<Superfly 5th Anniversary Super Live GIVE ME TEN!!!!!>
2013.4.21@さいたまスーパーアリーナSET LIST
1.ハロー・ハロー
2.Hi-Five
3.マニフェスト
4.恋する瞳は美しい
5.1969
6.凛
7.Secret Garden
8.Nitty Gritty
9.アイデンティティの行方
10.Deep-sea Fish Orchestra
11.My Best Of My Life
12.タマシイレボリューション
13.平成ホモサピエンス
14.How Do I Survive?
15.嘘とロマンス
16.Get High!!~アドレナリン~
17.Alright!!
18.Force
19.輝く月のように
20.スタンディングオベーション
encore
21.Beep!!
22.愛をこめて花束を
23.Rollin' Days

『Force~Document & Live~』
4月3日Release(DVD,Blu-ray同時リリース)
【DVD(2DVD)】WPBL-90205/06 ¥4,830(税込)
【Blu-ray(BD)】WPXL-90015 ¥5,880(税込) *Blu-rayは1枚組
■Disc.1「Studio Force」
アルバム制作ドキュメント映像、ファンクラブツアーライブ映像
■Disc.2「Live Force」
<Superfly Tour 2012-13 "Live Force" supported by VO5>
東京国際フォーラム
01.Force
02.No Bandage
03.Wildflower
04.The Bird Without Wings
05.Nitty Gritty
06.愛をくらえ
07.終焉
08.あぁ
09.愛をこめて花束を
10.919
11.平成ホモサピエンス
12.I My Me Mine Mine
13.Free Planet
14.Get Hight!!~アドレナリン~
15.Alright!!
16.輝く月のように
-Encore-
17.タマシイレボリューション
18.終わりなきゲーム
19.スタンディングオベーション

◆Superflyオフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス