サム41、コンゴから避難

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先日、戦争に苦しむ子供たちを救済する人権団体、War Childの活動の一環としてコンゴ共和国を訪れたカナダのパンク・ロック・バンド、サム41だが、ドキュメンタリー・フィルム『From the Front Lines』の撮影中にコンゴの内情が悪化したため国外へ避難した、と5月31日付のCanada Pressなどが伝えている。メンバーは先月末、コンゴの長期にわたる内戦や少年兵士、難民キャンプ、刑務所などを取材。また、国連職員ほか非政府組織と接触し、携帯電話やパソコンに使われている鉱石、コルトンが主な原因で内戦に陥ったコンゴの現状を世界に伝える役目を果たした。

しかし、先週末に国連の職員が武装集団に待ち伏せされ、殺害されるなどしたため、メンバーはドキュメンタリーの撮影を中断し、隣国のウガンダへ避難した。彼らは現在、カナダへ戻っている。メンバーに被害はなかった。

バンドは危険な体験をしたが、これに屈せず今後も救済活動を続けていくという。デリック・ウィブリー(Vo&G)は声明の中で次のように語っている。

「弾丸が飛び交い、迫撃砲が火を吹く。負傷者が病院へ運ばれる。こうした状況を目のあたりにして、戦争を防止し、罪のない市民を守らなければいけないと強く思った。……戦争は人生の愚かな一面だ。俺たちは戦争に苦しむ人たちを支援し、無実な市民が命を落とすことのないよう懸命に活動しなければならない」

『Does This Look Infected?』に続くサム41の新作は今年秋頃にリリースされる見込み。

T.Kimura
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