ガービッジ、ダークにアグレッシヴになった4thアルバム登場! INTERVIEW編

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──前作から3年半、何をしていましたか? 個人的な生活でなにか変化はありましたか?
シャーリー・マンソン(Vo、以下シャーリー):プライベート・ライフについては話すつもりはないわよ(笑)。この4年、いろいろな意味で問題があったけど、乗り越えることができた、そうよね?

スティーヴ・マーカー(G、以下スティーヴ):ああ、ますます強くなったと思うよ。それに2年間はツアーやってたから、休んでたってわけじゃないよ。その反対(笑)。
──スマート・スタジオにトラックが突っ込んだそうですけど、スタジオは復旧しましたか?
スティーヴ:ああ、もう復旧したよ、大丈夫。

ブッチ・ヴィグ(Dr、以下ブッチ):どでかい穴が開いたよ。でもラッキーなことに、事故が起きたのが朝の7時で、スタジオには誰もいなかった。中にあった機材はメチャクチャだったから、誰かいたら大変なことになってたよ。
──レコーディングに時間をかけることで知られるガービッジですが、今回は特に前のアルバムからの間隔が長かったですね。やっとアルバムが完成してリリースできるという率直な感想は?
デューク・エリクソン(G、以下デューク):ガービッジってそういうことで有名なの(笑)? 確かに俺たちって、ほんとにほんとにスローだけどさ(笑)。

シャーリー:ホッとしてるわ。ご指摘の通り、長い時間かかったから(笑)。ファンが待ってるのはわかってたけど、納得のいくものを作りたかったよ。

スティーヴ:完成できてうれしいよ。途中、止めようと思ったこともあったけど、あきらめなくて良かった。初めてどの曲も好きだって言えるアルバムができたよ。

ブッチ:(笑)。曲作りに時間をかけるし、レコーディングでもいろんなことを試してるからね。特に今回のレコーディングではいろんな問題が起きたから、完成できてホッとしてるよ。
──アルバム・タイトル『ブリード・ライク・ミー?』※が意味するところは?
※直訳は“わたしのように(彼らも)血を流す”。“彼らもわたしと一緒”という意味。表現としては“Bleed Like You”の方が一般的で、“Bleed Like Me”はやや傲慢なニュアンスを持つ
シャーリー:いくつか候補があったんだけど、全員が納得するものじゃなかった。わたし達4人っていつも意見が合わないでしょ(笑)。でもこのタイトルはみんなが気に入ったのよ。ちょっと、そうね……、ユニバーサルなアイディアだと思ったの。肌の色や思想、宗教に関係なく他の人々を尊重する。感情移入できるタイトルだと思ったのよ。
──このアルバムで目指したものは?
シャーリー:そんなもの、ないわ。ただ自分たちが好きなものを作っただけ。そうやって分析したいのはわかるけど、わたし達“世界とコミュニケーションを取ろう!”とか“こんなテーマがありますよー!”なんて考えてるわけじゃないわ(笑)。
──新作をレコーディング中、メンバー間で意見の不一致があったということですが、それはどのようにして起きたのでしょう? そういうことは毎回あるのでしょうか?
スティーヴ:いつも、あるわけじゃないよ(笑)

シャーリー:そう、1回だけよ!

デューク:ガービッジは年中、言い争ってると思ってるだろ(笑)? 今回のアルバムを作り始めたとき、最初は4人とも違う方向性を持ってて意見が合わなかったんだ。


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