アリス・クーパーにみる、アーティストのネット戦略の行方

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アーティストのプロモーション戦略において、いまやインターネットは欠かせないものになっている。YouTube、MySpace、Facebookなどで日々増えゆくアーティストのオフィシャル・ページの数を見ても明らかで、ことMySpaceだけでも全世界800万以上のアーティストが登録しているような状況だ。特に欧米ではWEB戦略が重要視されており、日本のそれより一歩も二歩も先を進んでいる状況下にある。

そんな欧米の動きの中でも、特に注目したいのがウィジェットやWEBアプリケーションを利用したプロモーションだ。

先ごろ、アリス・クーパーが様々なインターネットサイトに対応した、ユニークなウィジェット/アプリを発表した。このウィジェット/アプリは、公開後、MySpace上だけでもあっという間に3,000人弱ものユーザーにインストールされている。

ご覧のように、基本的にはFlashで制作されたピンボール・ゲーム。プレイ中にアリス・クーパーの新曲が流れ、気に入ったらウィジェット/アプリから新曲を購入することもできる。そのアメリカンなデザインも相まって、MySpaceプロフィールや各種ブログ・サイトなどで見かければ、まずはプレイしたくなってしまうものだ。

単純なゲームだけに、やり始めるとついつい熱中してしまう。気が付けば、普段であれば聴くことのないアリス・クーパーの曲を全曲聴いてしまったり、何度も接触しているうちにそのサウンドにどっぷり浸かってしまったり…なんてこともあるだろう。ゲームのメッセージがアリス・クーパー本人の声である時点で、ファンにとっては感動の衝天アイテムなのだ。このゲームを楽しんだ次にとる行動は…、そう、まっしぐらにCD購入である。

アメリカの市場規模を考えれば、3000人のインストール・ユーザーというのは小さな数字かもしれないが、その3,000人から広がっていく波及効果こそに、無限ともいえる可能性が秘められているのだ。ネット持つ浸透力の強さを否定するものは、もはやおるまい。

日本の音楽プロモーションにおいて、日を追うごとにインターネットの重要性が高まっているのは抗い難き事実。今後は、こうしたウィジェット/アプリ開発に、新たなビジネスの可能性が眠っているのではないだろうか。

◆[Alice Cooper Pinball Machine]配布/プレイ・ページ
註:MySpaceにログインし、アプリケーションをインストールする必要があります。
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