ザ・ヴァーヴ、マルチ・アルバム契約を断る

ツアーはソールド・アウト、11年ぶりの新作『Forth』がNo.1に輝くなど見事復活を遂げたザ・ヴァーヴだが、「同じ過ちは繰り返したくない」とアルバムの複数枚契約のオファーを断ったという。メンバーは、アルバムのリリースとツアーの繰り返しという単調、かつハードでプレッシャーに満ちた生活がバンド崩壊の一因だったと考えているからだ。

◆ザ・ヴァーヴ「ラヴ・イズ・ノイズ」PV

YahooミュージックUKによると、べーシストのサイモン・ジョーンズはこう話したという。「また、あのトレッドミルには乗りたくないんだ。4枚のアルバム契約を交わしたりしたら、重荷になるだけだろ。1枚ずつ契約ってほうが、気楽でいいよ。俺らが繊細すぎてプレッシャーに弱いのか、どうかはわからない。でも『Urban Hymns』の後、何ヶ月先もツアーの日程でいっぱいだったカレンダーを見ながら、“こんなのやってられるか”って思ったもんだ。（バンドの崩壊は）そうやってスタートしたんだ」

ジョーンズはいまから思うと、解散ではなく、つかの間の活動休止を考えるべきだったと続けている。「“タイムだ、2～3年休もう”って言うべきだったな」

ザ・ヴァーヴの復帰作『Forth』は先週まで2週連続で英チャートのトップをキープ。メンバーは、フェスティヴァル・シーズンを終えた現在、つかの間の休みを取っているようだ。

Ako Suzuki, London

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