ポール・マッカートニー、レコーディングでは女性になる?

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女性への変身願望があるわけではないだろうが、ポール・マッカートニーはユースとのプロジェクト、ザ・ファイアーマンのレコーディングの際、女性になりきってマイクに向かっていたという。そのほうが自己から解放され、リラックスして歌えるのだそうだ。

マッカートニーはチャンネル4の番組『T4』でこう話した。「アンダーカヴァーで行くことにしたんだ。自分たちのやりたいことが何でもやれるようにね。そういう意味で、マイクに向かうときポール・マッカートニーではいたくなかったんだ。“お前はグラディス・ジェンキンズになるんだ”って言ってさ。スリルあったよ」

この手法は、ビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Heart Club Band』を制作しているときにも使っていたそうだ。「『Sgt. Pepper's』でもそうしてたんだ。仕事してるっていうより、遊んでるみたいだろ」

もともとザ・ファイアーマンは、マッカートニーとユースの名を伏せてスタートしたプロジェクトだった。もう正体はバレてしまっているが、「自由にいこう」という精神は消滅していない。ザ・ファイアーマンは今週、10年ぶりに3枚目となるニュー・アルバム『Electric Arguments』をリリースする。

Ako Suzuki, London
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