ファン必聴! ビートルズを再現した「Fab Four」

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時代と共に音楽は変化を遂げていき、あの時、あの機材の音は唯一無二なものとなる。進化した現在の楽器・機材でさえ再現するのは難しいもの。特に、ビートルズの音に憧れを抱く人は多いはず。そんな願いを叶えてくれるソフトが人気だ。

Fab Fourは数百万ドルもの資金を使い、当時使われていた非常にレアな楽器、マイクやレコーダーなどを集め、13GB(DVD2枚)にわたりサンプリングされたソフト音源。

エンジニアはケン・スコットを起用。『The Beatles』(通称『White Album』)など、5枚のアルバムを実際に録音したエンジニアだ。サンプリング時に招かれたミュージシャンは、ポール・マッカートニー&ウイングスのGt:ローレンス・ジュバー、Dr:デニー・シーウェル。言わば、ポールのお墨付きなミュージシャンで収録された徹底っぷり。

まず、注目すべきなのがギターの音色の豊富さ。当時レコーディングで使われた同年代のEpiphone CasinoやLes Paul Goldtop、Fender Stratocasterなどを、60年代のFender Deluxe/Bassman、VOX AC30などでサンプリング。「Come To Guitar Rhythm」、「Get Back My Guitar」など、ネーミングにもニンマリ。

MIDIでの打ち込みとなるため、実際は鍵盤で入力する形となるが、キーマップやヴェロシティーにより奏法を変化させられるアーティキュレーション機能、オートレガート機能を搭載しており、鍵盤では演奏し難いニュアンスの違いなども表現可能。ギターシンセやSONNUS G2M(ギター/MIDIコンバーター)を通して、ギターで鳴らしてみたら面白いかも(自己責任でどうぞ)。

ドラムは60年代のLudwig downbeatをサンプリング。昨今のドラム音源は、部屋鳴りや、カブリも再現出来たりと、よりリアルに、ダイナミックに進化している。そんな中、悪く聞こえてしまうが、「ポツ」としか鳴らない音が良い味を醸し出し、存在感抜群。レンジの狭さも、少ないチャンネルで録音してた頃の、古き良きヴィンテージな時代感を演出してくれる。

鍵盤楽器は、スタンウェイB、ボールドウィンのハープシコード、メロトンフルートなどを収録。思わずあの曲のイントロを弾きたくなる衝動に駆られる。

ベースはバイオリン・ベースことHofner 500、Rickenbacker 4001S。他にもシタール、タブラなども収録。

EastWest社のPLAYエンジンを採用。VST、AU、RTASの主要なプラグインに対応し、ソフトウェア単体でも起動可能。コピープロテクション用のドングルとしてiLokが別途必要だ。

なお、EastWest製品は先日大幅な価格改定があり、値下がりしたばかり(市場予想価格 ¥39,800)。

≪動作環境≫
【Macintosh】Mac OS X 10.4以降
G5 2GHz以上のプロセッサー(Core 2 DUO 2.5GHz以上推奨)
RAMメモリ:2GB(4GB以上推奨)

【Windows】Windows XP sp2 / VISTA(VISTA 64bitにネイティブ対応)
Pentium 4 2.5GHz以上のプロセッサー(Core 2 DUO 2.5GHz以上推奨)
実装RAMメモリ:2GB(4GB以上推奨)
オーディオインターフェイス/サウンドカード(ASIO対応推奨)

※ HDの空き容量 13GB以上
※ DVDドライブ(製品インストールに必要)
※ USBポートとiLok Smart Key(別売)
※ インターネット接続環境(製品オーソライズとiLok.comアカウントの取得に必要)

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