カサビアン、ロイヤル・アルバート・ホールで新曲を披露

ポスト
6月にニュー・アルバム『The West Rider Puper Lunatic Asylum』をリリースするカサビアンが先週金曜日(3月27日)、ザ・フーのロジャー・ダルトリーが主催するチャリティ・コンサート<Teenage Cancer Trust>でパフォーマンス、ニュー・アルバムからの新曲を披露した。

◆カサビアン、ロイヤル・アルバート・ホールで新曲を披露 ~写真編~

ショウは、これまで以上に実験的で壮大なグルーヴ感を持つ新曲「Underdog」でスタート。カサビアンのショウに欠かせない強烈なライティングとともに、一発で会場をブロウ・アップした。その後、「Shoot The Runner」「Reason Is Treason」「Cutt Off」とヒット曲が続いた後、ニュー・アルバムからの1stシングルとなる「Fire」が披露された。

同トラック、そしてオープニングの「Underdog」でも思ったことだが、カサビアンは進化した。彼ら独自のひねたグルーヴはより実験的、かつパワフルで壮大に、ヴォーカルやギターは生々しく攻撃的でありながらも緻密で知的になった。この夜プレイされた4曲のニュー・トラック(「Underdog」「Fire」「Thick As Thieves」「Fast Fuse」)を聴く限り、サウンドが多様化しサイケデリックの要素がふんだんに盛り込まれ、いい意味でこれまで以上に歪み混沌としている。新作を語ったメンバーの「催眠効果がありトランス状態になる」という言葉通り、どこか別の世界へトリップさせられるような気がした。

アルバムで聴くとまた違った印象を覚えるのかもしれないが、どちらにしろ、カサビアンが新作で次のレベルに達したことは間違いない。そこは広大で刺激的、インスピレーションに満ちあふれた世界だ。最近、新幹線から富士山を見て感銘を受けたオアシスのノエル・ギャラガーがブログに「まさに雄大だ、ちょっとカサビアンの新作のようだ」と記しているが、この“Majestic"という言葉も的を得ているかもしれない。

そして、サウンドがどのように進化しようとも、カサビアンのライヴは相変わらず格好良く、“Majestic"なことに変わりはない。

この夜のセットリストは以下の通り。

「Underdog」
「Shoot The Runner」
「Reason Is Treason」
「Cutt Off」
「Fire」
「Processed Beats」
「Sun/Rise/Light/Flies」
「Thick As Thieves」
「Me Plus One」
「U-Boat」
「Empire」
「Fast Fuse」
「The Doberman」
アンコール
「Club Foot」
「Stuntman」
「You Got The Love」
「L.S.F.」

カサビアンの3rdアルバム『The West Rider Puper Lunatic Asylum』は、6月3日に全世界に先駆け日本国内でリリースされる

Ako Suzuki, London

<ニュー・アルバム>
『The West Ryder Pauper Lunatic Asylum/ザ・ルナティック・アサイラム』
2009年6月3日全世界先行発売予定
ボーナスCD付初回生産限定 \2,520(tax in)BVCP 40001-2
3ヶ月期間限定特別価格 \2,310(tax in) BVCP 40003

◆iTunes Store カサビアン(※iTunesが開きます)
◆BMGジャパン カサビアン ページ
この記事をポスト

この記事の関連情報