ジ・オータムズ、その壮大で耽美な世界をどうぞ

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その壮大で耽美な世界を誇るジ・オータムズの最新作『フェイク・ノイズ・フロム・ア・ボックス・オブ・トーイズ』日本版が5月13日にリリースとなる。コクトー・ツインズのメンバーが運営し、現在大ヒット中のフリート・フォクシーズやエクスプロージョン・イン・ザ・スカイなども所属する英Bella Unionからリリースされた本作『Fake Noise From A Box Of Toys』にボーナストラック4曲が追加されての登場だ。

レディオヘッド、ミューズ、コールドプレイなどが引き合いに出され「あまりに美しい」と話題を呼ぶジ・オータムズの最新作は、シューゲイザー・サウンドをベースに緻密なロックサウンドが構築されている。

90年代初頭、幼馴染だったフランキーとマシューによってアメリカで結成されたジ・オータムズのルーツは、世に言うマンチェスター・ムーヴメントのジョイ・ディヴィジョン、スミス、ストーン・ローゼスら、そしてシューゲーザーの元祖マイ・ブラッディー・ヴァレンタインのようなUKミュージックだ。

彼らはファーストEP「Suicide at Strell Park」ですでにUKの香りを多分に含んだ繊細で叙情派的なメロディーを鳴らしている。しかしながらアメリカでファースト、セカンドアルバムをリリースするも、彼らの繊細な音はUSメディアによってグランジ崩れのオルタナロック一派に括られてしまった。いまではミューズやシガー・ロスをはじめエスキュー・ディヴァインや同郷のヴェルヴェット・ティーンらのようにファルセットを効かせた神秘的なヴォーカル・スタイルを擁するバンドは広くポピュラリティーを得ており、彼らの表現しようとしていたサウンドは早すぎたとの評もある。

悲運なことに前二作からの集大成でもあり、完璧なサウンド・プロダクションと完璧な曲が揃ったマスターピースと呼ぶに相応しい前作『ジ・オータムズ』がアメリカでは自主リリースという憂き目に遭っていたのだ。だが、コクトー・ツインズのサイモン率いるBell Union によってイギリスでリリースされると状況は一変。フリート・フォクシーズやザ・キスアウェイ・トレイルらとともに看板バンドに上りつめ、ついに本作を完成、リリースを迎えることになる。

◆iTunes Store ジ・オータムズ(※iTunesが開きます)
◆ジ・オータムズ・マイスペース
◆ジ・オータムズ・オフィシャルサイト(海外)
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