チャイナ・モーゼス、圧倒的な歌唱力

ポスト
グラミー・シンガーのディー・ディー・ブリッジウォーターを母に持ち、パワフルかつ、エモーショナルな歌声で既に多くのファンを魅了するシンガー、チャイナ・モーゼス。

6月16日にリリースされた新作アルバム『フォー・ダイナ』を引っ提げての来日公演が早くも実現し、会場となった東京港区のブルーノート東京につめかけた多くのファンに、その圧倒的な存在感をみせつけた。

7月4日(土)、5日(日)の2日間で、1日2ステージ計4公演となった今回の来日公演。16時からスタートした5日(日)の1stステージでは、白を基調に花柄がデザインされたワンピースで登場、アルバム『ファー・ダイナ』の1曲目にも収録されている「ファイン・ファイン・ダディ」でステージの幕が開けた。今回のステージは、アルバムを共に制作したプロデューサー兼ピアニストのラファエル・ルモニエに、ドラム、ベース、そして4曲目からはトランペットを加えた5人の編成で、披露するのは全てアルバム『フォー・ダイナ』からの収録曲となった。

このアルバムは、ブルーノートへの移籍第1弾としてリリースされた、いわばブルーノート・レーベル・デビューとも言える記念すべき作品。アルバムタイトルの通り、彼女が敬愛する“クイーン・オブ・ブルース”ことダイナ・ワシントンへ捧げたアルバムで、ダイナのヒット曲から、スタンダード、更にはチャイナ自身がダイナへの想いを歌ったオリジナル楽曲までを収録したアルバムだ。

この日のステージでは、1曲歌い終えるごとにダイナへの想いなどをMCで披露しつつ、アンコールを含む全11曲を熱唱。その表現力豊かな声の魅力で多くのオーディエンスを引きつけていたが、特に終盤にかけての盛り上がりは圧巻で、そのパワフルかつ圧倒的な歌唱力に全てのファンが酔いしれることとなった。

こうして成功のうちに幕を閉じた今回の来日公演だが、チャイナは9月6日(日)に行なわれる東京JAZZ 2009(於:東京国際フォーラムA)への出演が既に決定しているので、是非とも今回見逃した方は、チャイナのパワフルな歌声を生で味わっていただきたい。

<チャイナ・モーゼス・ブルノート東京公演>
7月5日(日)第1部
・FINE FINE DADDY
・MAD ABOUT THE BOY
・IS YOU OR IS YOU AIN'T MY BABY
・CRY ME A RIVER
・CALL ME IRRESPONSIBLE
・FAT DADDY
・DINAH'S BLUES
・WHAT A DIFFERENCE
・LOVER COME BACK TO ME
・TEACH ME TONIGHT
・アンコール
・EVIL GAL BLUES
写真:TAKUO SATO

『フォー・ダイナ』
TOCJ-66515 ¥2,500(税込)
◆チャイナ・モーゼス・オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報