[クロスビート編集部員リレー・コラム] 編集長大谷編「エコー&ザ・バニーメン」
そこでこのエコー&ザ・バニーメンである。彼らの最新ライヴ作品『Ocean Rain Live 2008』は、何と『オーシャン・レイン』ツアーを収録。2008年に行なわれたこのステージではストリングスをたっぷり使ってオリジナル・アルバムの奥行きを引き出し、ヒット曲“キリング・ムーン”では合唱に包まれるほどの盛り上がりだ。
しかしこの作品、先着1,000人が直筆サイン付というサービスが痛い。これじゃ、まるでベテランの演歌歌手のドサまわりみたいなノリである。これが往年のアイドルならわかるが、あのエコー&ザ・バニーメンなのだ。今のファンは知らないだろうが、かつてはU2と肩を並べていたニュー・ウェイヴの急先鋒である。1984年の初来日では会場が座席付の渋谷公会堂なのに、最後は観客がステージ前に殺到してグチャグチャになるほどの熱狂振りだったほど。商業主義にツバを吐いたパンク・カルチャーで育ったバンドだけに、この現実が少し悲しい。
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