BARKS編集長004「ELTいっくん、その高品質サウンドの秘密を暴く」

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伊藤:特にEvery Little Thingでは、タイアップがあったりするとレコーディングの時間がほとんどなかったりすることも多いんですよ。だからといって、前作より気合の入っていないものを作るわけにはいかないので、環境はすべて万全の状態をキープしておいて、ノー・ストレス状態で、作業に入りたいんですね。あとはプレイで悩むという(笑)。

──まさにプロ、ですね。

伊藤:ほんとはね、バイアス調整とかをやっていると「何やってんだ?」という目で見られるんですけど、僕も本当はめんどくさいからしたくないんです。弦を張り換えるのも嫌いなんで(笑)。でも、そこをしっかりしておかないと、僕が一番困るから(笑)。

   ◆   ◆   ◆

何気ない発言ながら、すべては最高品質のサウンドを安定的に出力するために、並ならぬこだわりと尋常じゃない追求の痕が見て取れる。いつ聴いても素晴らしいサウンドを出しているというその現実の裏には、きちんと裏付けとなる理由があったのだ。

「いっくんサウンドの本質的な音の太さとか抜けの良さ」…本当の意味でのその秘密は、あくなき追求と妥協しない徹底したその精神性に根ざしているのである。
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