リンゴ・スターの生家、またもや取り壊しの危機

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リバプールにあるリンゴ・スターの生家(9 Madryn Street)がとうとう取り壊されることになるかもしれない。この話は数年前にも上がったが、市はやはり歴史的価値はないと判断。この地域の再建計画のため、10月に取り壊すと再通知した。

リンゴはこの家に3ヶ月しか住んでおらず、リバプールを訪れるザ・ビートルズ・ファンもこちらではなく、その後リンゴが20年間暮らしたAdmiral Groveのほうを訪れることが多いのだろう。ジョン・レノンやポール・マッカートニーの家を管理するNational TrustもMadryn Streetは保護していない。

リンゴの生家は別だが、この地域の不動産の95%は市が所有しており、現在、ほとんどが空き家。市はこれらの古い建物を取り壊し再建したいと考えている。2005年にもこの話があがったが、当時はリンゴ本人をはじめ地元の人たちやビートルズ・ファンから反対の声が上がり、ホールド状態となった。

生家を博物館(National Museums Liverpool)へ移そうとの話も出ているが、これには難色を示すファンも少なくない。リンゴ自身、「それじゃあ意味がない。僕が誕生したところ見たいのであれば、(博物館のある)ウィラルにあるんじゃよくない。そこ(Madryn Street)にあるからこそ、意味があるんだ」と話していた。

博物館側も、移動したとしてもすべてを再現するのは無理で、その外観だけになるだろうと話している。

市は正式な取り壊し計画を通知したものの、ビートルズ・ファンから反対の声が上がるのは間違いなく、速やかに実行できるかどうかは疑問だ。

Ako Suzuki, London
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