オジー・オズボーン、1982年ブラッド・ギルス時代の鬼気迫るライブ映像登場

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オジー・オズボーンの1982年カリフォルニアでの幻のライヴ映像『スピーク・オブ・ザ・デビル~悪魔の標(しるし)』が7月4日に日本先行発売となる。2012年最新オーディオ・リマスター、5.1サラウンド版だ。

◆『スピーク・オブ・ザ・デビル~悪魔の標(しるし)』トレーラー映像

1982年6月12日、カリフォルニア州アーヴァイン・メドウズ・アンフィシアターでのライヴの模様を全曲収録した映像作品だが、ナイト・レンジャーでデビューを果たす以前のブラッド・ギルスがギタリストとしてステージに立ち、さらにルディ・サーゾ(ベース/クワイエット・ライオット、ホワイトスネイク、ディオ)、トミー・アルドリッジ(ドラムス/ホワイトスネイク)、ドン・エイリー(キーボード/レインボー、ディープ・パープル)という最強の布陣がオジーをバックアップしている。

ブラック・サバス脱退後にソロ・アーティスト転向、2枚目となる『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』(1981年)がヒットを記録、ヘヴィ・メタル界のヒーローとなったオジーだが、1982年3月19日、ギタリストのランディ・ローズを飛行機事故で失い、失意のどん底に打ちひしがれることとなる。このステージは、その3ヶ月後のライヴとなるものだ。悲しみを乗り越えて熱唱するオジーは、鬼気迫るほどのテンションの高さを放っている。

1982年にリリースされたライヴ・アルバム『悪魔の囁き』は全曲ブラック・サバス時代の楽曲オンリーという選曲で、当時のファンを驚かせたが、本作はまったく異なる演奏曲目を見せている。『ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説』(1980年)から「アイ・ドント・ノウ」「クレイジー・トレイン」「ミスター・クロウリー」、『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』(1981年)から「オーヴァー・ザ・マウンテン」「フライング・ハイ・アゲイン」など、初期2作のベスト・セレクションを繰り出すのだ。さらにサバス時代の名曲「パラノイド」「アイアン・マン」「チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ」もプレイ。申し分のないセットリストといえるだろう。

さらに、アメリカならではの巨大なステージ・セットも見どころ。教会を模したステージ、息を呑むヴィジュアル・スペクタクルは圧巻だ。

2010年に<ラウド・パーク>フェスティバルのヘッドライナーとして来日、2012年はブラック・サバスとしてのライヴも行うなど、63歳を迎えて今なおメタル界に君臨するオジーだが、30年前の殺気ただようステージは、ヘヴィ・メタル史に燦然と輝くドキュメント映像だ。なお、当作品の日本語タイトルと解説は伊藤政則、英語版解説は何とルディー・サーゾが担当している。


オジー・オズボーン『スピーク・オブ・ザ・デビル~悪魔の標(しるし)』
2012年7月4日 日本先行発売
GQBH-7001 3,990円(税込)
日本語字幕
日本語解説・伊藤政則
オリジナル解説・ルディー・サーゾ(日本語訳)付
1.オーヴァー・ザ・マウンテン
2.ミスター・クロウリー
3.クレイジー・トレイン
4.天の黙示
5.スティール・アウェイ(ザ・ナイト)
6.自殺志願
7.ギター/ドラム・ソロ
8.グッバイ・トゥ・ロマンス
9.アイ・ドント・ノウ
10.ビリーバー
11.フライング・ハイ・アゲイン
12.アイアン・マン
13.チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ
14.パラノイド
【メンバー】
オジー・オズボーン(ヴォーカル)/ブラッド・ギルス(ギター)/ルディ・サーゾ(ベース)トミー・アルドリッジ(ドラムス)/ドン・エイリー(キーボード)

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