真野恵里菜インタビュー。Wikiに載っている“スタッフ説教”疑惑も語る

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 ■ これすっごい裏話ですけど(笑)

── 「Song for the DATE」のミュージックビデオはどんな感じですか?

真野:
私、ミュージックビデオというか、ひとつの作品だなって思って。これまでって曲と映像ってリンクする部分ってあったじゃないですか。歌詞の世界観とか。でも今回はそれをまったく無視というか。ぜんぜん違うものを表現しているので、ひとつのショートムービーじゃないですけど、飯塚監督がとってくださったのもあって。なんか、ひとつの曲でふたつの私、歌っている私とお芝居している私を見れるので、気に入っています。

── 今回、曲と映像はあんまりリンクしてない、っておっしゃいましたが?

真野:
私、最初、学校で撮るのかなって思ったんですよ。そしたら廃墟だったので(笑)。「あ、ここで撮るんだー」って。しかもひたすら走り回っているし、飛んで、ポスター剥がして、ほんとになんか映画の撮影している感じで。

── じゃあ、あのミュージックビデオのテーマとかコンセプトってなんですかね?

真野:
はっきり説明されたわけじゃないんですど、多分、白(真野)が昔の自分で、黒(真野)が今の自分で、迷っているんだと思うんです。これから、どう生きていけばいいのか。どの道を選択すればいいのか。で、ちょっと過去に助けてもらうじゃないですけど、そこに過去の自分(白真野)が出てきて。笑顔だけど、途中、真顔になるじゃないですか。

── はい。大魔神のように。

真野:
(笑)そう、こうやって(手を顔の前で上から下に)。突き放すというか。それで「しっかり前を向いていけ!」って言ってるのかな、って。ちょっと突き放す感じ。「経験してきたことも大事だけど、守りに入るんじゃなくて自分の思ったとおりに進んでごらん」って、ことなのかなって思って。突き放してるんだと思うんですよ、あの真顔は。

── 白真野ちゃんが意外と怖いんですよね。

真野:
そうなんですよ。ファンの方もいろんな解釈されてて。「白は怖い」っていう方もいるし、「白は何色にでも染まることができるけど、黒は染まらない。だから本当の自分を見つけたんだ」って思う人もいたり。面白いなぁって。

── 黒は本当の自分ですか……。じゃあ真野ちゃんは普段あんな感じの濃いアイメイクを?

真野:
あははは。でも私、ああいうメイク初めてしたんですよー。すごい嬉しくて。何よりも嬉しかったのが早朝のシーンで、朝ってやっぱり顔がちょっと寝起きじゃないですか。「どうしよう……」って思ったんですけど、黒の衣装だったので、「あ、これアイラインがっつり引くし、つけまつげもつけてもらえるから、寝起きってわからない!」って思って(笑)。そこが嬉しかったです。

── じゃあ、海辺で撮影された黒真野ちゃんを観る時は、「これは本当は寝起きなんだぞ」って思いながら観ればいいわけですね。

真野:
「起きて2時間くらいなんだぁ」って(笑)。2日目だったから、起きてすぐメイクして、撮影場所までちょっと移動して2時間。これすっごい裏話ですけど(笑)。

── ところで、廃墟って好きですか?

真野:
私、すごい好きなんですよねー。見渡すとぽーっとしちゃいます。「わー、すごいな……」って。私、結構、廃墟に行くこと多くて。廃墟というか、なんていうんだろう。工場跡地とか。『仮面ライダー』(映画 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』)でも行ったし、『SPEC~翔~』でも、なんですか、潰れたスーパーっていうんですか。跡地みたいなところ行ったりして。なんか怖いんですけど、その場の空気が好き、みたいな。

── 現実世界じゃないような気がしますよね。

真野:
そうですね! あそこの(MV撮影した)場所も、ほんとにもう、ずっと残してあって。で、震災の影響とか受けて余計に壊れたりもしてて。「いつ崩れるかわからないから、スタッフさんはみんなヘルメットを被ってください」って言われてて、「あ、私、どうしよう……。奥まで入るんですけど……」みたいな(笑)。
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