真野恵里菜インタビュー。Wikiに載っている“スタッフ説教”疑惑も語る

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 ■ 最初は本気で凹んだんですよ

── そんなふうに撮影されたミュージックビデオですが、好きなシーンとか印象に残ってるシーンとかあります?

真野:
どこだろう……。私が、ミュージックビデオ完成したのを観て、「ここいいな」って思ったのは、最初、縛られてて、解いた後に白(真野)を睨むアップがあるんですけど、あの顔が、「こんな顔してたんだ!」って思って。監督さんに、「今までにないくらい、ムカついた顔をして」って言われて。「白に対してイラッとしたのを100%表に出して」って言われて。「えー。」って、最初はちょっと照れが入ってたんですけど、でもここはやらなきゃって思ってやったんで。自分では映像チェックはしなかったんです、その後。ただ監督OKが出たんで、「あ、よかったんだ」って思って。で、できあがったのを観て、「こんな顔してる……」みたいな。

── いや、あの表情はインパクトありました。

真野:
今まで、あそこまで……まぁ、ドラマとかで多少はあるけど、あそこまでの顔は。まぁ、メイクも濃いっていうのがあって、「あ、すごいな……」って。自分が自分じゃない、みたいな感じがして。

── 普段、あの顔くらいまでムカつくことってありますか?

真野:
私、普段、ムカつくことってないんですよ、能天気なんで。あとは、イラッとして疲れたくないから「もういいや」って思っちゃいます(笑)

── なるほど。じゃあムカつくこともないし、説教もしないですもんね?

真野:
(手を叩いて爆笑)。ねー! いつからできたんですかねー。気づいたら言われるようになってて。

── “ちょっとだけ信用してもいい”Wikipediaによると、(Berryz工房の)嗣永さんがUST番組で言ったそうですが……。

真野:
そうなんですよ! ハロー!のメンバーが面白がるんですよ。ラジオとかでも送られてくるんですよ、お便りが。「真野ちゃんってマネージャーさんを説教されてるって本当ですか?」って(笑)。「えー、生放送でこれ私に聞く? どうしよう」みたいな(笑)。

── 困っちゃいますよね。

真野:
でも、今はそれに助けられてますよ。最初は本気で凹んだんですよ。「そんな人じゃないのに……」って。でも、そっから“Sキャラ”ができて、Sの役も増えたので。それに逆に楽になりましたね。ファンの方とのコミュニケーションのとり方とか。

── それ、スマイレージの“シンデレラ”福田(花音)さんも、以前、似たようなことを言ってましたよ。答えにくい質問、たとえば「どこ住んでるの?」とか訊かれても、シンデレラだから「舞浜です。」って即答できるって(※ 舞浜には東京ディズニーランド、シンデレラ城がある)。

真野:
あー。ももちもズルいです。「ももちは、アイドルなんでー。」みたいな。「ズルい!」って思っちゃいます(笑)。でも私、これまでキャラがなかったんですけど、今は説教キャラのドSで行ってます。

── (説教疑惑について)Wikiのほうには、また修正加えられてましたけどね。

真野:
<本人は断固として否定している>って。「あ、一言加えられた。」って思いました(笑)。

── まぁ、でもそういうのもちゃんと修正してくれる、優しい、空気を読んだマノフレばっかりでいいですよね。

真野:
空気を読んだ(笑)。そうですね。

── ミュージックビデオの撮影では、飯塚健 監督から演技指導とかあったんですか?

真野:
んー。……特にそんな言われなかったんですけど、「白は、もう作りきっちゃっていい。“ニコニコ”ってのと、“真顔”と。でも黒はあんまり表情を作り過ぎないで」ってちょっと言われましたね。黒のリップシンクも何種類か撮ったんですけど、その時は「自由に動いていいよ。もっと大きく」って言われて。白でリップシンク撮った時は「全然動かないで振りもつけずに真顔で淡々と歌って」って。Dメロのところで黒と白のリップシンクが交互に差し込まれていくシーンなんですけど。そういうキャラクター付けはありました。

── ほかに撮影時の面白エピソードとかありますか?

真野:
失敗はありましたねー。ポスターを階段の上から投げ捨ててるシーンがあるんですけど(ちょっと思い出して笑う)、階段上ると高いところで風が強くて、ポスター投げたら顔面に“バシッ”て当たりました(笑)。かっこよく投げなきゃいけないんですけど、ポスターを10枚くらいまとめて持っちゃったんですよ。それを一気にバッて撒いて……ってイメージは膨らむじゃないですか。パラパラパラ……って。でも実際は、10枚が塊のまんま“バンッ!” 「あ、痛いっ!」って(爆笑)。で、「ごめんなさい!」って叫びました。で、その後、「うん。2枚ずつくらいにしよっか」って言われて、撮り直して。あれは恥ずかしかったです。

── まぁ、ロケって何が起こるかわからないですからね。

真野:
ほんとに。マンガみたいでした(笑)。全部投げたら全部自分に返ってきたんで(笑)

── ミュージックビデオ撮影で、NGって出すほうですか?

真野:
ありますね。高い靴を履いてて、クキッてなったりとか。映像って意外とわかるんです。普通に歩くシーンでもちょっとコケッてなってたり。本人はバレてないって思って歩くんですけど、「今、カクッてなったよね?」って言われたりして。あと、リップシンクで歌詞間違えたのを誤魔化すんですけど、バレてるんです。「あ、ヤバい。間違えた!」って思って一生懸命当てるんですけど、「ダメだったかぁ……」って。

── あの、真野ちゃんのNG集を映像作品として出してほしいんですよ。もしくはジャッキー・チェンの映画みたいに本編ラストにおまけでつけてほしい。

真野:
確かに! ミュージックビデオのNG集とかってあんまり観られないですよね。じゃあ、次くらいでお願いしてみよう。「NGも撮っておいてください」って。

── NGの瞬間だけじゃなくて、その後の真野ちゃんの照れた顔とか。マノフレは、そんな真野ちゃんも観たいと思いますよ。

真野:
それか「何もしてませんよ?」って顔とかね(笑)。それ面白い。いいな。
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