マドンナ、コンサートでの同性愛奨励によりロシア法廷から出頭命令

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マドンナがコンサートで同性愛を奨励したとしてロシア法廷から出頭命令を受けた。

◆マドンナ画像

2012年夏に行われたロシアのサンクトペテルブルグでのコンサートで、同性愛を奨励する発言をし波紋を呼んでいたマドンナだが、今回出廷を命じられたという。反同性愛の活動家達は、同コンサート以来「道徳的ダメージ」に苦しんできたことを訴えており、その結果マドンナのニューヨークにある自宅に出頭命令書が送られた模様だ。

マドンナは8月9日に同地で行われたMDNAツアー公演で、観客にピンクのブレスレットを配り、同性愛者の権利支持を訴えるためにブレスレットをつけた腕を掲げるよう求めていた。これに対して、原告団9人はマドンナの行為が未成年者への同性愛の宣伝などを禁じたサンクトペテルブルグの条例違反にあたるとして、マドンナの出廷を要求したとロシア・トゥデイは報じている。2012年3月に可決された同地の法律では、男性間の性行為、女性の同性愛、両性愛、トランスジェンダー、小児性愛などの未成年への奨励活動は禁止されている。

さらに、親クレムリン派の団体トレード・ユニオン・オブ・ロシアン・シチズンズは、マドンナがロシア正教会をも侮辱したとして、1000万ドル(約7億9000万円)の損害賠償を要求している。同組合のスポークスパーソンを務めるダーリャ・デードワ氏は「マドンナは信者の感情を踏みにじりました。コンサートには子どもも来ていましたし、サンクトペテルブルグでは禁止されているというのに、同性愛を奨励したのです」「私達は文化的な首都であるサンクトペテルブルグの住民として、甚大な道徳的ダメージに悩まされているのです」とコメントを述べている。

一方のマドンナは、今回の告発に対して未だ回答しておらず、出廷要求が出されていた10月11日(木)にも法廷には現れなかったため、初審理は来週25日(木)に延期されている。
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