【インタビュー】LUNA SEA、SUGIZOが語る『A WILL』 「25年やってきたからこそ痛感している、感謝や愛がこめられている」

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やっとリリースする13年ぶりのアルバムに“遺言”っていう
タイトルをつけれるのがLUNA SEAらしいと思いますね


――そんなアルバムに『A WILL』というタイトルを付けた理由についてもぜひ聞かせてください。

SUGIZO:“WILL”だけだと未来系であり、「意志」という意味がありますけど、“A WILL”だと「遺言」になるんですよね。それは未来を示唆するニュアンスもあり、前向きな意味ですけど、今、すべてが終わってもいいんですよ。

――それはLUNA SEAが終わってもいいということですか?

SUGIZO:個人的にはそうですね。今、すべてが無くなっても、今、この世からいなくなってもいい。考えたらすべての作品に全力を尽くしてきたつもりですけど、やっとリリースする13年ぶりのアルバムに“遺言”っていうタイトルをつけれるのがLUNA SEAらしいと思いますね。それほど自分たちの想いが詰まっているということですよ。

――全員が主張しているのに溶け合っているようなスケール感、グルーヴ感、広がりのある演奏が素晴らしいと思いました。それぞれがソロでも自分を確立した活動をしていることも無関係ではないと思いますが、SUGIZOくん個人は今のLUNA SEAサウンドにどんなことを感じてるんでしょうか?

SUGIZO:LUNA SEAは唯一無二の一流のプレーヤーの集まりだと思っています。素晴らしい演奏家はほかのメンバーとの関係性や重力を完璧に把握したうえで、自分の存在を主張できるんですよ。特に共同作業が鍵を握るロックバンドでは、そういうビジョンを持って音を出せるかが重要。今のウチのメンバーは、そういうところがずば抜けています。みんなでグルーヴを共有できて、絶妙なバランスの中で自分を主張できて、押し引きができる。ソロプレーヤーには実はなかなか難しいことなんですけど、みんなロックバンドの世界で育ってきたから。

――バンドという土台があった上で、長くソロ活動をしてきやからこそ辿り着ける境地?

SUGIZO:そう。だから、無我の境地というか、実はあまり深く考えていない。

――バンドアンサンブルについて?

SUGIZO:ですね。音を出せば自然とこうなるんですよ。その中で俺が意識したのは、今までのどの作品よりも各自の鼓動や息づかいが感じられるような音の質感のリアルさで。

――音から匂いたつような色気やポジティヴなエネルギーが感じられたんですよね。

SUGIZO:息吹や体臭まで感じられるような生々しさを大事にしたからかもしれないですね。それこそ音楽を聴いて奮い立つひとつの要素だと思っているので。

こういう世の中だからこそロックミュージックが
光を投げかけるべきだっていう想いはこめてますね。


――アルバムは壮大で光に包まれるような曲「Anthem of Light」で幕を明けますけれど、伝えたいメッセージについて、メンバー間で話したことはありましたか?

SUGIZO:みんなで顔つきあわせて話したわけではないけれど、自ずと今の時代の空気は色濃く反映されますよね。乱世ではあるけれど、だからといってネガティヴなエネルギーを放出させる必要はなくて、こういう世の中だからこそロックミュージックが光を投げかけるべきだっていう想いはこめてますね。今はマイナスな表現とか、汚い言葉を吐かなくても、世の中が十分、ネガティヴなんだから。

――だから、光の強い力強い曲で始まっているんですね。RYUICHIくんが書いたアルバムの歌詞には“月”や“天使”、“羽根”というワードが出てきますが、LUNA SEAらしい幻想的な手法をとりながら、そこにメッセージをこめていますよね。現実的な表現をしているわけではなくて。

SUGIZO:現実的な表現はむしろ避けてますよね。たとえて言うとLUNA SEAがレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのような政治的メッセージを発する必要はないんですよね。個人的に大好きなバンドだけど、1990年代だからこそという気もしていて、果たして、今、そういうことをやる意味があるんだろうかっていう気もするし。やっぱり、自分たちはイマジネーションを刺激する音楽を生み出したいんですよね。

――それがLUNA SEAの立ち位置でもあると?

SUGIZO:そうなのかもしれないですね。想像力を広げられる曲からインスピレーションを得て、現実にフィードバックさせられるような音楽というか。だから、直接的なメッセージソングを歌う必要はないと思ってるんです。

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