【BARKS編集部レビュー】Bluetoothスピーカー、KLIPSCH KMC1が大正解だったレポ

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カセットテープやMDが市場から消えると共に世の中からラジカセも消え、大型のステレオも家庭からすっかり影を潜め、ここ10年で家庭の中で音楽を鳴らす家電は絶滅しかかっていた。そんなところにあって近年は、Bluetoothによる無線でプレイヤーとつながるポータブルスピーカーが、猛烈に市場で活気を振りまいている。

◆KLIPSCH KMC1画像

▲KLIPSCH KMC1。高さ10.9cm × 横25.9cm × 奥行8.6cm、重量:1.56kg。横幅はちょうどティッシュの箱と同じくらいの適度なサイズ。

▲裏に電源スイッチと入力3.5mmステレオミニジャック。再生プレイヤー充電用のUSB Port もひとつ有している。

▲上部の黒い部分がゴムでできており、滑り止め効果抜群。ホコリがたまりやすいのが玉にキズ。

▲iPhone5を置くとこんな感じ。

▲astell&kern AK120をおいてみた。

▲これまで愛用してきたBOSE SoundDock(左)とKLIPSCH KMC1(右)。サイズがコンパクトなので今までよりも使い勝手がよくなった。

理由は明白だ。皆楽曲データをスマホで持ち運びイヤホン/ヘッドホンでいつでもどこでも音楽を楽しめるようになったからだ。いつでも音楽が身近にあるのなら、自宅ではヘッドホンじゃなくてスピーカーで楽しもうよ!というシンプルな話である。

大小様々なBluetoothスピーカーが世に登場しているので、商品選びはとても大変。スペックを見ても音色まではわからないので、実際は試聴してみて好みのサウンドかどうかを確かめなくちゃいけない…けれど、そんな暇もないし、だいたいめんどくせーという気もする。んー、もうデザインとフィーリングで買っちまえという大人のぶん投げ方もあるが、これが一番失敗&後悔するパターンなのは目に見えている。そんな着地点が見えなくなった時、私は「闇雲信頼方式」をとることにしている。ただただ好きな(信頼を寄せている)ブランドを闇雲に信じることにするのだ。「よし、クリプシュにしよう。そうクリプシュで決まりだ。」…そんな感じである。

結局私はKLIPSCH(クリプシュ)のKMC1を手に入れた。もちろんそれが大正解だったから気分も爽快である。

そもそもBluetoothスピーカーが欲しいと思い始めたのは、自宅のBOSE SoundDockが不調だからだ。かれこれ10年近くも使い込んできており、最近は電源を落とすたびに音量がMAXになってしまいプレイのたびに心臓が止まりそうになったり、突然電源が落ちてしまったりと、なかなかなイタズラっ子になってしまったのである。古い機種のため無線の機能などはなく、当然ながらスマホやアプリとの連携などあるはずもなし。まだまだ現役だけど、最新のBluetoothスピーカーがあれば生活に潤いを与えてくれると踏んでの行動だった。

クリプシュを選んだ理由は簡単である。全米最古にして最大級のコンシューマー向けスピーカー・ブランドであり、全米の劇場で採用されているスピーカーでNo.1のシェアを誇り、ハードロック・カフェの公式スピーカーを担っていること。そしてイヤホンもヘッドホンも品質の高い確かなものを作っていること。もっと簡単に言っちゃうと「クリプシュなら変な音のスピーカーは絶対出さない」と信じることができた、ということだ。

KMC1はコンパクトだが、自然なトーンバランスと十分な音量を得るに必要なちょうどよいサイズ。どこにおいても邪魔じゃなく持ち運びも苦じゃない。重量はずっしりとしているが、逆に安定感と腰のあるサウンドへの期待感を増す部分だ。実際、KMC1は電源のオンオフ時にそれぞれ起動音と終了音が鳴るのだけれど、そのピアノの音が痺れるほどにいい音で、その音に触れただけで「あー、これは期待できそう」とワクワクを高めてくれる。アタックとその後のサステインも心地よく、ふとマイケル・ヘッジスのハープギターのサウンドを思い起こして鳥肌が立った。単なる演出に過ぎないのだけど、少しでもいい音で楽しみたいと思って購入した消費者心理としては、愛着と安心を与えてくれる嬉しいポイントだ。

サウンドは必要にして十分なクオリティを誇る。中域が少し薄めかも知れないが、逆にクリアでスッキリとした印象を高めてくれるので、生活のざわざわした中でも綺麗にボーカルラインを届けてくれる特徴につながっている。BOSE SoundDockの低音はしっかりしているが、KMC1も実在感のある低域がとても心地よい。十分すぎるほどの音量も出るので、使い分けをしようと思っていたBOSE SoundDockの電源も入れる機会がなくなってきた。

ちなみに筐体上部の黒い部分がゴム製になっている。ここにスマホやプレイヤーを置いておけばいいですよ、ということのようで、ゴムによるすべり止めが最高に使いやすい。特にBluetooth機能を持たない古いiPodなどは有線でつなげるので、そいつらがここにちょこんと置かれることになる。些細でどうでもいいことのようだけど、さりげない使い心地からの更なる愛着UPって、こういうことなんですよね。

唯一のマイナスポイントは、サイズからするとちょっと高額なところ。オフィシャル販売サイトでも32,340円だ。衝動買い出来る金額ではないけれど、これで品質の高い音楽が満ち溢れる潤いの生活が手に入るのだから、その価値は十分過ぎると感じている。非常に満足度の高い注目すべき逸品であることが分かったので、是非皆さんにもチェック頂きたいと思う。オーディオの初売りはこれで!

text by BARKS編集長 烏丸哲也

●クリプシュKMC1
標準価格:オープンプライス
販売価格:32,340円(税抜30,800円)※オフィシャル通販サイト:配送料無料
スピーカー / 出力:10W 2.5"(6.4 cm)フルレンジスピーカー × 2
エンクロージャー:パッシブラジエーター型(3"(7.6cm)バスラジエーター×2)
周波数特性:65 Hz-18 KHz +/-3dB
入力:Bluetooth(aptX / AAC)、3.5mmステレオミニジャック
電源:100vコンセント / リチウムイオンバッテリー内蔵
最大出力:102dB(近距離0.5m)
バッテリー駆動時間:8時間(充電可能なリチウムイオンバッテリー搭載)
充電:USB Port × 1(再生プレイヤー充電用)
重量:1.56kg
本体寸法:高さ10.9cm × 横25.9cm × 奥行8.6cm
カラー:ブラック / ホワイト
Bluetoothバージョン:Bluetooth Version 2.1 + EDR
Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HFP
Bluetooth(aptX / AAC)に対応。高音質のサウンドをお楽しみ頂けます。また、KMC1はNFCに対応しており、対応機器を本体に「かざす」だけで認証を行うことができます。本体には有線で接続して楽しむための3.5mmステレオミニジャック入力を装備。本体には充電可能なリチュームイオンバッテリーが搭載されており、約8時間の利用が可能です。本体背面にはUSB端子を装備し、スマートフォンへの充電もできます。


◆クリプシュKMC1オフィシャルサイト
◆BARKSヘッドホン・チャンネル

BARKS編集長 烏丸レビュー(■イヤホン ●ヘッドホン ◆カスタムIEM ◇他)
■DUNU DN-1000(2013-12-30)

◆Ultimate Ears Reference Monitors(2013-12-16)
◆Ultimate Ears 11 Pro(2013-12-08)
◆earmo Tune5(2013-12-03)
●オーディオテクニカATH-OX7AMP(2013-11-23)
■音茶楽Donguri-欅(KEYAKI)(2013-11-17)

■オーディオテクニカ ATH-IM01~04(2013-10-27)
◇Astell&Kern AK10(2013-10-25)
●フィリップス Fidelio M1(2013-10-22)
◆earmo Tune4(2013-10-12)
◆Ultimate Ears Personal Reference Monitors(2013-10-05)

◆Sensaphonics 2XS(2013-09-30)
■Earsonics SM64(2013-09-23)
◆LIVEZONER41 LZ12(2013-09-15)
◆Ultimate Ears カスタムIEM全7機種(2013-09-08)
◆null audio Elpis(2013-09-03)

■FitEar Parterre(2013-08-25)
◆カナルワークスCW-L12(2013-08-17)
◆Livezoner41 LZ 4(2013-08-06)
■SHURE SE846(2013-08-02)
■オーリソニックスASG-2 with BassPort(2013-07-28)

■Hippo ProOne(2013-07-21)
◆カナルワークス CW-L51a(2013-07-13)
■EXS X10(2013-06-24)
■音茶楽Flat4シリーズ粋、楓、玄(2013-06-17)
◆LEAR LCM-1F(2013-06-10)

◇Ultimate Ears UEブーム(2013-05-28)
◇Stage93 93PC(2013-05-20)
●Meze Headphones(2013-05-08)
●Fischer Audio Jubilate(2013-04-29)
◇ORB JADE casa(2013-04-21)

◆lime ears LE3(2013-04-14)
◇雑誌「DigiFi 第10号」付録(2013-04-06)
●Ultimate Ears UE 9000、UE 6000、UE 4000(2013-04-01)
■開放型インナーイヤーイヤホンおススメ5モデル(2013-03-19)
◆LEAR LCM-5(2013-03-16)

●フィリップスFidelio L1(2013-02-25)
○スマホが与えた音楽リスニングのモラル変革(2013-02-17)
■Klipsch Image X7i(2013-02-04)
◆LEAR(2013-01-27)
◆カナルワークスCW-L05QD(2013-01-13)

◆earmo(2013-01-02)
◆Westone AC2(2012-12-25)
◇Stage93 93SPEC(2012-12-16)
●California Headphone Silverado、Laredo(2012-12-09)
■音茶楽Flat4-楓(2012-12-03)

◆Stage93 Stage 6(2012-11-26)
●GRADO SR60i(2012-11-19)
◇Astell&Kern AK100-32GB-BLK(2012-11-15)
●オーディオテクニカ ATH-WS99(2012-11-10)
■アトミック フロイドPowerJax+Remote(2012-10-29)

◇VORZUGE VorzAMPduo(2012-10-26)
●ファイナルオーディオデザイン heaven VI(2012-10-16)
●beyerdynamic T 90(2012-10-08)
●GRADO GS1000i(2012-09-30)
●SENNHEISER HD 700(2012-09-16)

◆ACS T1 Live!(2012-09-11)
●オーディオテクニカ ATH-AD2000 ATH-AD1000(2012-09-03)
●GRADO RS1i、SR325is、PS500(2012-08-20)
◆FitEar MH335DW(2012-08-15)
●DIESEL VEKTR(2012-08-07)

◆カナルワークスCW-L51 PSTS(2012-07-30)
●Fischer Audio FA-002W(2012-07-25)
●Pioneer SE-MJ591(2012-07-16)
■GRADO iGi(2012-07-12)
●HiFiMAN HM-400(2012-06-26)

●Klipsch Reference One(2012-06-17)
●GRADO PS1000(2012-06-09)
●ULTRASONE edition 8(2012-06-02)
●PHONON SMB-02(2012-05-28)
■音茶楽Flat4-粋(SUI)(2012-05-20)

●<春のヘッドフォン祭2012>、Fischer Audio FA-004(2012-05-13)
◇Hippo Cricri、Go Vibe Martini+、VestAmp+(2012-05-04)
■ファイナルオーディオデザインheaven IV(2012-04-28)
■フィッシャー・オーディオ Jazz (2012-04-22)
●SHURE SRH1840 & SRH1440(2012-04-16)

■FitEar TO GO! 334(2012-04-08)
◆Unique Melody Mage(2012-03-26)
●Takstar PRO 80、HI 2050、TS-671(2012-03-20)
●klipsch Mode M40(2012-03-15)
■Fischer Audio DBA-02 Mk2(2012-03-07)

◆AURISONICS AS-1b(2012-02-27)
■UBIQUO UBQ-ES503、UBQ-ES505、UBQ-ES703(2012-02-21)
◆Heir Audio Heir 3.A(2012-02-15)
■moshi audio Clarus(2012-02-12)
◆Thousand Sound TS842(2012-02-08)

◆Heir Audio Heir 8.A(2012-02-01)
■CRESYN(2012-01-17)
◆Unique Melody Merlin(2012-01-08)
◆カナルワークスCW-L01P(2012-01-03)
■ファイナルオーディオデザイン Adagio(2011-12-31)

◆LEAR LCM-2B(2011-12-26)
●SOUL by Ludacris SL100、150、300(2011-12-23)
●AKG K550(2011-12-20)
■SENNHEISER IE80 & IE60(2011-12-16)
■DUNU(2011-12-14)

◆カナルワークスCW-L10(2011-12-12)
■オーディオテクニカ ATH-CK90PROMK2(2011-12-09)
◆Ultimate Ears UE 5 Pro(2011-12-06)
■REALM IEM856(2011-12-02)
■ファイナルオーディオデザインAdagio III(2011-11-26)

◇Ultimate Ears用交換ケーブルFiiO RC-UE1&オヤイデ電気HPC-UE(2011-11-25)
●Reloop RHP-20(2011-11-22)
■オーディオテクニカ ATH-CK100PRO(2011-11-14)
■SOUL by Ludacris SL99(2011-11-04)
■Fischer Audio Ceramique(2011-10-25)

■SHURE SE535 Special Edition(2011-10-21)
■JVCケンウッドHA-FX40(2011-10-16)
■BauXar EarPhone M(2011-10-10)
■SONOCORE COA-803(2011-10-02)
◆TripleFi 10 ROOTHリモールド(2011-09-25)

■AKG K3003(2011-09-18)
■Atomic Floyd SuperDarts+Remote(2011-09-11)
■Bowers & Wilkins C5(2011-09-06)
■Westone3(2011-09-02)
◆カナルワークスCW-L31(2011-08-26)

◇ORB JADE to go(2011-08-22)
■YAMAHA EPH-100(2011-08-14)
■NW-STUDIO(2011-08-09)
■NW-STUDIO PRO(2011-08-02)
◆FitEar MH334(2011-07-29)

◆ROOTH SE530×8(2011-07-26)
■Westone ES5(2011-07-21)
●SHURE SRH940(2011-07-17)
◆Ultimate Ears 18 Pro(2011-07-15)
■クリエイティブAurvana In-Ear3(2011-07-06)

◆カナルワークス CW-L01(2011-07-01)
■GRADO GR10&GR8(2011-06-25)
◇SAEC(サエク)SHURE SE用ケーブル(2011-06-21)
■フィアトンPS 20&PS 210(2011-06-17)
■ZERO AUDIO ZH-BX500&ZH-BX300(2011-06-11)

■フィリップスSHE8000&SHE9000(2011-06-03)
■アトミック フロイド(2011-05-26)
■モンスター・マイルス・デイビス・トリビュート(2011-05-20)
■SHURE SE215(2011-05-13)
■ファイナルオーディオデザインPiano Forte IX(2011-05-06)

■ラディウス・ドブルベ/ドブルベ・ヌメロドゥ(2011-05-01)
■ローランドRH-PM5(2011-04-23)
■フィリップスSHE9900(2011-04-15)
■JAYS q-JAYS(2011-04-08)
◇フォステクスHP-P1(2011-03-29)

■Klipsch Image X10/X5(2011-03-23)
■ファイナルオーディオデザインheaven(2011-03-11)
■Ultimate Ears TripleFi 10(2011-03-04)
■Westone4(2011-02-24)
■Etymotic Research ER-4S(2011-02-17)

■KOTORI 101(2011-02-04)
■ゼンハイザーIE8(2011-01-31)
■ソニーMDR-EX1000(2011-01-17)
■SHURE SE535(2011-01-13)
■ビクターHA-FXC51(2011-01-12)

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