cakewalk presents What's SONAR? Vol.1 SONARって何?

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曲作りからレコーディング、ミキシングやマスタリングまで、音楽制作に必要なあらゆる機能を備えたツールとして、音楽を作り出す上でDAWソフトは欠かせないものになっています。DAWソフトの機能や、基本的な使い方はDAWソフトのマニュアルや解説本で学ぶことができますが、問題はその後。"実際の音楽制作にどのように活かすか”が何より大切であり、同時にDAWソフトを使う目的のはずです。しかし、そういった実践的なノウハウはマニュアルではほとんど紹介されていません。そこで、DAWソフトを使った音楽制作のちょっとしたヒントやティップスを紹介していこう! というのが本連載です。毎月“使える”ネタを紹介していきますので、ご自身の制作の参考にしてみてください。

●Windows環境の最高峰、SONAR X2シリーズ

本連載では、DAWソフト、SONAR X2(そなー・えっくすつー)シリーズのフラッグシップ、SONAR X2 PRODUCERを例に紹介していきます。Windows環境での圧倒的なシェアを誇る人気DAWソフトなのでご存じの方も多いと思いますが、今回は改めてSONAR X2シリーズの魅力を再確認してみましょう。SONAR X2には多くの魅力がありますが、中でも注目したい項目を取り上げてみました。

●歴史あるソフトウェア

SONARシリーズを開発するCakewalk社は米ボストンに本拠を持つ音楽ソフト・メーカーですが、ソフト開発の歴史は長く、1980年代まで遡ります。当時はTwelve Tone Systemsという社名だった同社は、1987年に「Cakewalk ver1.0」という名前でMIDIシーケンス・ソフトを発売。つまり、現在の社名であるCakewalkという名前は製品名から来ていたんですね。当時はまだ、Windowsが発売される前で、Cakewalk ver1.0もWindowsの前身に当たるMS-DOS用のソフトウェアとして登場し、その後Windowsに移植されることになります。その後、1995年にはレコーディングや波形編集を備えた"DAWソフト"へと進化したCakewalk Pro Audioを発売。2001年にSONARシリーズへと進化していくことになります。2013年5月現在の最新版はSONAR X2。名前通り12回のバージョン・アップが行われましたが、そこにはCakewalk Ver1.0から含めて、26年分もの膨大なノウハウが凝縮されているのです。


▲Cakewalk SONAR X2 PRODUCER基本画面。
●最新テクノロジーによる、旬なDAWソフト

SONARの歴史は、言い換えればDAW/シーケンス・ソフトやパソコンの進化の歴史と言っても過言ではありません。パソコンの黎明期にはハードウェアのシンセサイザーや音源モジュールを使った“打ち込み”に特化した“シーケンス・ソフト”と呼ばれていた時代から、次第にパソコンが進化してオーディオが扱えるようになり“DAWソフト”と呼ばれるようになった現在まで、常にパソコンでの音楽制作シーンをリードし続けてきたのがSONARシリーズなのです。

ここで注目したいのが、Cakewalk Ver1.0の時代から常にWindows環境にこだわって開発してきたという点。どうしてSONARにはMac版が用意されていないかと言えば、Windows1本に絞って集中して開発するため。そのため、SONARの魅力の1つであるパソコンや音楽のトレンドに合わせた“旬”の機能が実現されてきているのです。記憶に新しいところでは、DAWソフトとしていち早くWindows 8に対応したり、現在唯一のマルチ・タッチ・ディスプレイでの操作をサポートするDAWソフトであるなど、最新テクノロジーのメリットを享受できるのはSONARシリーズの大きな魅力です。


▲SONARは、現在マルチ・タッチ・ディスプレイで操作可能な唯一のDAW。
●膨大な付属プラグインで、あらゆるジャンルに対応

最近の音楽制作では、音源やエフェクトを含めてすべてパソコン内で完結することが可能です。すると、必然的に求められるのがソフトウェア・シンセサイザーやプラグイン・エフェクターの種類と質。フラッグシップであるSONAR X2 PRODUCERには、20種類のソフトウェア・シンセサイザーと、59種類にも及ぶプラグイン・エフェクトが標準で付属しており、ありとあらゆるサウンドを生み出すことができます。特にソフトウェア・シンセサイザーは生楽器から最新シンセ・サウンドまで驚異的とも言える音色をスタンバイ。例えばドラムでもタイトなのか、ヘヴィーなのか。それともダンス・ミュージックなどで使われるエレクトリック・ドラム(リズム・マシーン)なのか…といった具合に膨大なバリエーションから選ぶことができます。どんなに優秀なプラグイン・エフェクトでも元のサウンドを完全に作り替えることはできませんから、音色数は作れる音楽の幅と言っても過言ではありません。そして生楽器~シンセまでバランス良く収録されているので、ジャンルを選ばないというのもポイントです。

もちろんプラグインの質も非常に高く、付属のプラグインだけでも十分なクオリティーの楽曲が作れる。これもSONARシリーズが人気を集める大きな理由となっています。

●イマジネーションを邪魔しない、直感的な操作感

そして、特に注目したいのが操作感。DAWソフトを始めたばかりのときに、もっとも大きなハードルとなるのは“操作を覚える”ことだと思います。操作に慣れてくると“当たり前”になっていきますが、そもそもDAWソフトを使う目的は音楽を作ることですから、できるだけパソコンの操作に意識を取られてしまったのでは本末転倒になってしまいます。そこで、SONAR X2は各機能にアクセスするための操作を極力シンプルにしています。例えばソフトウェア・シンセサイザーを設定するのはドラッグ・ドロップだけだったり、波形やノートのエディットもツールの持ち替えは不要。各種編集画面はタブで瞬時に切り替えでき、良く使われる機能は右クリックからアクセスできるなど、音楽とは直接関係のない“パソコン操作”に掛かる負担を最小限に抑えてくれます。これから始める人には“より分かりやすく”、操作に慣れた後も“最小限の操作”で目的を達成することができるのです。


▲一目で製作中のトラックの状態が確認できるクリップ・ビューと、画面配置を記憶させてタブ切り替え可能なMuiltDock。

●スピーディーかつ本格的な編集を実現する機能の数々

DAWソフトにはツールとしての高い機能性も求められますが、その点も抜かりありません。DAWソフトとしてはベーシックなクリップ・ビュー(メイン画面)やピアノ・ロール、ミキサー画面などは使い勝手を第1にデザイン。本格的な音楽制作をサポートします。例えば近年の音楽制作には必須とも言えるボーカル編集ツールの「V-Vocal」や、オーディオをMIDIデータ感覚で自由にエディット可能な「Audio Snap 2.0」など充実のツールが揃っています。

また、レコーダーとしての基本性能も高く、先進の64bitオーディオ・エンジンによって原音に忠実なクリアなサウンドを実現するなど、使いやすさとクオリティーを兼ね備えているのです。


▲ボーカルのピッチなどの修正が後からできるV-Vocal。

▲その他オーディオ・データのタイミング補正などが可能なAudio Snap。

●SONAR X2シリーズのラインナップ

そんなSONAR X2シリーズは、3つの製品ラインナップが用意されています。音楽を作る上で必須の機能はどのグレードにも搭載されており、主な違いはボーカル編集ツール「V-Vocal」やアナログ・モデリングによる高品位なエフェクト群「ProChannel」、付属するプラグイン・エフェクトなど。目的に合わせてチョイスすることができます。なお、各バージョンの詳細な違いについては、下記のリンク「SONAR X2シリーズ機能比較表」でご確認ください。

今回は初回ということもあり説明が中心になってしまいましたが、次回からはサウンドと共に実践的な内容をお送りしていきます。次回のテーマは、どんなジャンルを作る上でも必ず必要となるドラム・トラックの制作について。Session Drummerの活用や、グルーヴについてのアレコレを取り上げるのでお楽しみに!


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