【インタビュー】sukekiyo、1stアルバム『IMMORTALIS』を最深部まで紐解くメンバー5人の超ロングインタビュー

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■京さんは家族というかお兄ちゃんみたいなところもあるわけです
■僕以上に僕のことをわかってる、知ってるんじゃないかと(匠)



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――否定せずにおきます(笑)。ところでさきほど未架さんから「京さんのいろいろな面を知ることができた」という発言がありましたけど、たとえば意外な発見としてはどんなものがあったんでしょうか?

京:えっ? そこ、広げるんですか?(笑)

――せっかくの機会ですから!(笑)それこそ言いたい放題にしないと。

匠:あははは!

未架:それこそDIR EN GREYでもいろんなアプローチをされていて、いろんな声を使っているわけですけど、またここでも今現在のヴァージョンのいろんなものが……。たとえば「hemimetabolism」とか、デモの歌を聴いたときに結構ビックリしたんですよ。「これ、ライヴでやったらどうなるんだろう?」って。制作していてもそういう驚きがよくあって。作業してるときは単純に「ここにどんな歌が乗ってくるのかな?」という想定をするんですけど、そこでたいがい、すごいのが返ってくるんで。もちろんそこで、「じゃあドラムももっと変態にしたいな」というのが出てきたりもするし(笑)。

YUCHI:面白かったら何でも取り入れてしまおうみたいなところがあって。こんな言い方をしたら失礼かもしれませんけど、なんか……すごく音楽に詳しいんだなって改めて思わされて。正直、もっと感覚的に音楽に取り組んでるんだろうなというイメージを持ってたんです。何もないところから何かを作ってるというか。だけど実はちゃんと裏付けがあるというか、音楽をいろんな角度から捉えてるんだなあ、と。だから何かひとつ言葉が乗ってきたときにもすごく説得力があって、すべてにちゃんと意味があるというか。

UTA:イメージ的なところでこれもまた問題のある発言かもしれないけど……ホント、“お兄ちゃん”という感じなんです。本当の兄弟の、やさしいお兄ちゃん。

京:あははは!

UTA:たとえば自分の意見を言うときも、物腰が柔らかかったり。俺、実際に兄貴がいるんですけど、なんかすごくそういうところが似てて。だからなんか……癒されるんですよね(一同笑)。すみません、なんか俺、音楽と関係のないこと言ってますけど(笑)。

――いや、でも、だからこそこうなるという部分はあるはずですからね。

UTA:ですよね。だから、こういう空気になる。正直、最初はステージでの京さんとのオーラの違いというか、そういう部分にはビックリしましたけどね。ライヴではある種の威圧感すらあるわけじゃないですか。だけど普段は真逆の優しさがあるというか。不思議ですよね。そうとしか言いようがない。

京:ふふふ。

匠:元々、一緒にいてもらう時間がすごく長いんで、ホントに家族というかお兄ちゃんみたいなところもあるわけですけど(笑)、ときどき感じるのが、京さんが僕以上に僕のことをわかってる、知ってるんじゃないかということで。だから京さんがくれるアドヴァイスとかも、本当に頷けるというか。「こうしたらできるはずだよな?」とか言われたときに「なんで知ってるんですか!」みたいなことが多々あるんで。ちょっと怖いです(笑)。

――京さん、いつも水晶の玉を見ながらみんなを見守っているんですよね?

京:ふふっ。

匠:いや、でも、ホントにそれぐらいの感じがあるんですよ(笑)。曲を作ってるところを見られてるんじゃないかって思えるぐらいのこともあるし。どうしようかなって悩んでるときにかぎって「好きなようにやってええから」みたいなメールが届いたりとか(笑)。

――それはきっと、「こいつだったらきっとこう考えてるだろう」みたいなことを想像できるような相手と一緒にやっているからこそだと思うんですよ。

京:まあ、そうですよね。変な言い方かもしれないけど、素直な人たちとやりたかったから。屈折してる人ばかりだとしんどいじゃないですか、いろいろと。素直にやりあえる人とのほうが、やりやすいんで。

――屈折したものを内面に持った人たちが、素直に束縛のないやり取りをする。その結果、こういった音楽が生まれたのかもしれませんね。逆に京さんの場合、メロディとか歌詞、歌い方について、今回の制作によって引き出された新しい一面というのを自覚している部分というのもあるんじゃないですか?

京:うーん……。最近のDIR EN GREYでは全然なかったんですけど、人間との距離感の近い歌詩表現の仕方が増えたりとか。なんかもっと人間くさいと感じいうか。そういう部分が久しぶりに色濃く出たかなあとは思いますね。

――象徴的なもので言うとすれば、たとえば“愛”。今現在のDIR EN GREYでそれについて表現しようと思えば、人間愛みたいな規模になったりすごく深層の部分にあるものになったりすると思うんです。だけど実際、ここではむしろ“私とあなた”の間にあるそれが歌われているように思います。

京:うん。そうですね。そういう距離感の違いがある。それが出てきたのは、やっぱり曲に呼ばれたからだと思うんですよね。

匠:とはいえ、そういうものを引っ張り出したいとばかり思って曲を作るわけではないし、どうすればそういうものに繋がるかというのもそこまで想像できないわけですよ。でも実際に曲を作ってみて、それを京さんが歌ってくれると……なんかやっぱり最強のメロディ・メーカーだなと思わされて。

京:おいおい(笑)。

匠:でもホントですよ。

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