【イベントレポート】<ap bank fes '18>が魅せためくるめく音楽スペクタクル

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<ap bank fes '18>が、2018年7月14日(土)から16日(月・祝)の3日間(14日は前日祭)、静岡県掛川市つま恋で開催。全34組のミュージシャンが参加し、3日間で延べ約8万人を動員した。本記事では、オフィシャルより届いたライブレポートをお届けする。

◆ap bank fes '18 画像

■ap bank fes '18 ライブレポート
7月15日と16日の2日間にわたり、静岡県つま恋にて、<ap bank fes '18>が開催された。 このフェスは去年と一昨年の2年間、場所を宮城県に移して開催されたが、6年ぶりにホームグラウンドであるつま恋に帰ってきての9回目、合計で11回目の開催となった。前日祭が開催された7月14日を含めると約8万人もの参加者で溢れたフェスは、全国的な酷暑の中で開催されたが、だからこそあらためて音楽の力と快適さ、野外フェスの自由と希望の可能性を感じるものとなった。

プロデューサー小林武史と櫻井和寿(Bank Band/Mr.Children)が旗を振りながら、独自の解釈で日本のポップミュージックを再解釈したり楽しみ合う<ap bank fes>は、このフェスのために結成された、卓越したミュージシャンの集合体バンド「Bank Band」を軸に、素晴らしいゲストシンガーやバンドアクトが何組も登場し、ジャンルの壁を超えた贅沢かつリラックスした音楽ショーを繰り広げた。 初日は、東京スカパラダイスオーケストラのライヴで彼らの代表曲「美しく燃える森」を櫻井和寿がゲストで歌うという幸福なハプニングが生まれたり、 Charaや小林武史が中心となった他ではなかなか見られないYEN TOWN BANDのライヴが披露されたり、はたまた80年代から存在し、ヴォーカルの奥野敦士が車椅子生活を余儀なくされる状況になりながらも果敢に活動を続けるロックバンドROGUEが、櫻井の積年の願いを叶えるべく念願の初出演を叶えたり、様々な音楽による奇跡が生まれた。

2日目も、今の日本の音楽フェスを牽引するようなヘッドライナークラスから、MAN WITH A MISSIONや[ALEXANDROS]が初出演を果たしたり、10年ぶりに絢香が凱旋して妖艶なる歌声を響かせたり、世紀を跨いで活躍する生粋のポップスター岡村靖幸が巨大野外フェスをディスコに変えたり、めくるめく音楽スペクタクルが夜まで続いた。

2日間とも出演したのはBank BandとMr.Children。 Mr.Childrenは、このフェスにどんな音楽フェスよりも様々な人生や感性を持ったカラフルな人たちが集まることを喜びながら、その彩りの豊かさに合う名曲をたくさん歌い奏で、オーディエンスの満足を超える満足をプレセントした。そしてフェスのホストバンドBank Bandは、新曲「MESSAGE -メッセージ-」を今年のこのフェスのために生み出し、それを軸に圧巻のライヴを繰り広げた。“まだ自分さえ知らないような/「幸せだよ」と真っ直ぐ言えるような 笑顔の自分になりたい”という歌詞からもわかる通り、決して大上段に構えた歌ではないが、だからこそ日常に寄り添える音楽の力を示したかのような曲で、まるで今年のかつてなく暑く、そして熱かった自由で豊かな<ap bank fes '18>そのものを歌ったかのように響かせた。様々なことが日常に押し寄せる今の日本に何が大切なのか? それに対する音楽からの大きな「声」が、 リラックスした優しくも強い音楽として届けられた今年の<ap bank fes>だった。

文:鹿野 淳(MUSICA)


【前日祭】
▲LEGO BIG MORL

▲OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND with櫻井和寿・小林武史

▲Salyu×小林武史

▲ウカスカジー

【Band Act】
▲[ALEXANDROS]

▲indigo la End

▲Mr.Children

▲MAN WITH A MISSION

▲ROGUEwith櫻井和寿

▲YEN TOWN BAND

▲ハナレグミ

▲東京スカパラダイスオーケストラwith櫻井和寿

【Bank Band with Artist】
▲Bank Band with Salyu

▲RYUICHI, SUGIZO & INORAN(LUNA SEA)

▲Salyu

▲スガ シカオ

▲チャラン・ポ・ランタン

▲ナオト・インティライミ

▲絢香

▲岡村靖幸

▲高橋優

▲佐藤千亜妃(きのこ帝国)

▲小林武史

▲竹原ピストル

▲櫻井和寿・Salyu

▲櫻井和寿

ライブ撮影:橋本塁 (SOUND SHOOTER)/高田梓(SOUND SHOOTER)
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