【インタビュー】現在の首振りDollsとニューアルバム『アリス』の関係

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5月22日に待望のニューアルバム『アリス』をリリースした首振りDolls。音楽雑誌やWEBメディアが大きく彼らを取り上げ、現在渋谷のスクランブル交差点では大々的にスポットが打たれているほど、今、首振りDollsに注目が集まっている。

恒例となったマンスリーインタビュー第4弾では、リリースしたてのニューアルバムの制作秘話を訊きながら、大きく進化した魅せ方やアートワークについて紐解いてみることにした。【現在の首振りDollsとニューアルバム『アリス』の関係】とは?

◆首振りDolls 画像

▲ショーン・ホラーショー(Ba)

――5月22日にリリースされたアルバム『アリス』は、ショーン(Ba)が加入して新体制初となる作品だけど、音はもちろんのこと、アートワーク面や印象が一新したよね。アー写(公式のアーティスト写真)やMVも含め、より今の首振りDollsが放つ音とリンクするものとなったと感じるけど。

ナオ:そう。今までのどろどろした世界観も少し残しつつも、そこを脱ぎ捨てて新しい自分達になっていこうかなって思ったのもあるし、メンバーが変わったこのタイミングに、アー写もMVも白バックで撮ったというのは、今、俺達まっさらな状態なのかなって思うから、まさに、今のバンドの状態を象徴するような魅せ方ができてるんじゃないかなとは思いますよね。

――なるほどね。B級映画的なイメージを基盤としていたこれまでのアートワークは、昭和歌謡的な歌モノも多くみられた初期の首振りDollsにはとても似合っていたと思うけど、その頃から首振りDollsの真髄となるロックンロールやパンクやハードロック色を色濃く感じる硬派なバンドサウンドもど真ん中にあった訳で。なかなか魅せ方が難しいバンドではあるよね。振り幅が広いだけに。

ナオ:そうね、首振りDollsって本当に振り幅が広いから、魅せ方難しいと思う。

ジョニー:たしかにね。今までは、魅せ方的なところは、正直そんなに大して意識してなかったというか。各々好き勝手にやってた感じだったから。ナオちゃんは昔から着物着たりしてたし、俺はスーツ着たりしてたし。そんなこだわりはなかった。

――見た目的なとことか、衣装にもそこまでのこだわりはなかった感じなの?

ジョニー:そう。こだわりは特にないんやけど、でもまぁ、各々のロックは意識してたっていうのかな(笑)。

ナオ:そう。バンドとして共通の意識みたいなのは実は特になくて、それぞれがやりたいことやってるって感じやったね。

ジョニー:うん。別に決めごととか全くないし、好きに各々やったら、そういうイメージが付いたっていうか。

ナオ:だって、最初ジョニーに服借りてライヴやったりしてたからね(笑)。

ジョニー:あ、そうそう(笑)。最初は全員俺の服着てた。

ナオ:そうそう。当時は、それはそれで統一感あったかな。

――それはそうだね(笑)。ジョニーの服だから統一感あっただろうね。でも、何でジョニーの服だったの?

ナオ:ジョニーがいっぱい服持ってたのよね。

ジョニー:うん。俺ん家でファッションショーとか、メイクの練習したりしてましたよ(笑)。当時のベースがメイクするのを嫌がっていたのもあったから、“似合う似合う! 清志郎や!”って言ったりして(笑)。

ナオ:あははは。お互いにね(笑)。“いいじゃんいいじゃん!”とかおだて合いながら(笑)。

――「ティーンネイジャーアンドロックンロール」(『アリス』収録曲)、の世界だね(笑)。なんか、夢があっていい。キュンとする話だよ(笑)。今回のアルバムの『アリス』の意味の中には、“アリス・クーパーみたいな音像のミックス”という意味でのアリス・クーパー的要素も含まれている訳だけど、初期の頃のメイクもアリス・クーパーからきてたりしてたもんね?

ナオ:そうなのそうなの。アリス・クーパーのオマージュ。俺はね、首振りDollsの前にやってたバンドのときから、バンド内で唯一俺だけメイクしてたし。俺の中でロックをやる上でメイクは必然だったから。

ジョニー:うん。最初のライヴからメイクはしようと思ってて。これが普通って思ってたから。

――ショーンもでしょ?

ショーン:してましたね。普通に。普通にメイクしてました。

ナオ:ショーンくんも前のバンド内で唯一メイクしてたもんね(笑)。

――みんなそれぞれどこからの影響なの?

▲ジョニー・ダイアモンド(G, Vo)

ジョニー:俺はハードロックからの影響もあるんだけど、最初は小倉の先輩ですね。俺が影響受けたメイクは。Tシャツジーパンが一番ダサいって教え込まれてきたから(笑)。

――なるほどなるほど、ステージに上がる者としての嗜みだと。

ジョニー:そうそう。

ナオ:俺はもうスターリンの遠藤ミチロウさんがメイクしてたのをずっと真似してたから。だからバンドはメイクするもんだ、みたいなのが最初からあんの。ミチロウさんを好きになったのは両親の影響。

――そうね、ナオは英才教育だったね(笑)。ショーンは?

ショーン:何か俺も気付いたらしてたんですよね。何でだろう…? 

ナオ:物心付いた時から?

ショーン:そう(笑)。物心ついたら…何か目の周りを黒く塗るのが勝手に染み付いてたというか。カッコイイなぁって。ホラーテイストが多分好きなんでしょうね。ホラー映画とかのあの感じからだと思います。たぶん、『アダムス・ファミリー』とか。

――あぁ〜。

ナオ:居そうやもんね! ショーンくん、アダムスファミリーの中に!

ショーン:アダムスファミリーの雰囲気、すごく好きなんですよね。

――納得(笑)。ジョニーの服を衣装にしていたという、その衣装というのは?

ジョニー:主に古着とか婦人服(笑)。ハタチくらいからずっと古着屋さんの婦人服コーナーに行って、バブル時代のおばちゃんが着とるようなヒラヒラのやつを、500円くらいのを買い漁って来てたんですよ(笑)。めっちゃ家にあった。

ナオ:俺も婦人服売り場よく行ってたなぁ。最近はドラム叩きすぎて上半身がちょっとゴツくなっちゃって合わなくなっちゃったけど、昔は婦人服売り場で服買ってた。

――でも、昭和初期くらいのヒラヒラなコッテリとしたデザインの婦人服って、結構ロックだったりするんだよね(笑)。分かる(笑)。ちょっとグラムロック風というか。

ジョニー:そうそう。もうだって、New York Dollsとかもモロにその婦人服の500円くらいのやつっぽいからね(笑)。

――これやん! みたいなね(笑)。

ジョニー:そう。うまいことやれる(笑)。

――思い返せば、ナオもショーンも初めて会ったときに着てた柄シャツ、婦人服屋で買ったって言ってたね。

ショーン:あははは。そうですそうです。結構リンクしてるんですよ、ロックとおばちゃん服って(笑)。

ナオ:そうね。結構ロックな感じなのあんのよ、おばちゃんの服屋さんって(笑)。柄が派手なんよね。でも、花柄もいい花柄と悪い花柄があるんやけどね。ロックな花柄とロックじゃない花柄みたいな。これはおばちゃん用、これはおばちゃんじゃなくてもイケる用、みたいな。

――分かるなぁ(笑)。ジャパメタ世代の私たちなんかは、網タイツの股のとこ破って被って、足の部分に手を入れて袖にして、つま先を破いて指を出して、その上からおばちゃん服着て衣装にしてたりしたっていう(笑)。

ジョニー:へぇ〜(笑)。昔からそうなんやね(笑)。ウチらは、よくマンガ倉庫に行ってた。

――マンガ倉庫?

ジョニー:そう。小倉と言えばマンガ倉庫。

ナオ:めちゃくちゃデカイ、リサイクルショップみたいな古着屋さん。

――あぁ、よく海外にあるよね。

ジョニー:そうっすそうっす。

ナオ:古着がエゲツないほど売ってて。そこに良く買い物に行って。そこで首振りDollsの衣装揃えてた。俺、マリリン・マンソンとかも好きだったからね。Jack Off Jillっていうマンソンがプロデュースした女の子のバンドもすごく好きだし。ホラーの雰囲気っていうか、あんなのもすごく好きだったからやりたかったんですよね。ゴシックになるのかな。

ショーン:僕も元Slipknotのジョーイ(ジョーイ・ジョーディソン)がやってたMURDERDOLLSっていうバンドがすごい好きだったんですよ。

ナオ:MURDERDOLLSはあれゴシックやけど、ギターがロックンロールよね。

ショーン:そうだね。すごいポップで。

ナオ:ジョニーっぽいよ、ギターが。

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