スティーヴィー・ニックス、「Dream」はスライ・ストーンの秘密のスタジオで制作

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スティーヴィー・ニックスが、TikTokに投稿されたビデオがきっかけで人気が再熱したフリートウッド・マックの楽曲「Dreams」の制作秘話を明かした。スライ・ストーンの秘密のスタジオを「他の人には内緒」で使わせてもらえたという。

彼女は『Yahoo! Entertainment』のインタビューで、こう語った。「サンフランシスコのレコード・プラント(スタジオ)で、(アルバム『Rumours』のために)12曲のデモをほぼ作り終えたときだった。みんな、メイン・スタジオでそれぞれ別のことをしていて、私にはこの(「Dreams」の)アイディアがあったから、Fender Rhodesと歌詞、小さなカセットテープ・レコーダーを抱え丸まれるところを探していたの。そうしたら、知り合いでさえない男性が“プレイできるとこ、探してるの?”って訊いてきたのよ。“頭の中にある曲を録音したい”って答えたら、“オーケー、誰にも言っちゃダメだけど、いい場所がある”って言われたの。“わあ、魔法の部屋ね! 誰にも言わないわ!”って飛びついた」

その男性はニックスを「3ヶ月くらいそこにいて、あの建物の中に存在することを誰も気づかなかったスタジオ」へ連れて行ってくれたという。「灯台のような丸い形のスタジオで、至る所にキーボードがあった。そして、脇には黒と赤のヴェルヴェットで覆われた半月型の大きなベッドがあった。けばけばしく聞こえるかもしれないけど、実際には美しかったわ。“ここは何?”って訊いたら、“スライ・ストーンのスタジオだ”って言われたの」

ストーンの許可は取ってあるとのことで、彼女はそのベッドの上で「Dreams」をプレイし始め、20分くらいで作り終え録音したそうだ。心の中で、スライ・ストーンに感謝したという。

そして、フリートウッド・マックが使用していたスタジオに戻ると、「“みんな、聞いて。みんなが気に入りそうなものがある”って言って、録音したものをかけた」と言い、「その夜に、全員で“Dreams”をレコーディングした」という。

『Rumours(噂)』(1977年)からシングル・カットされた「Dreams」は、彼ら初、そして現時点唯一の全米1位(シングル・チャート)を獲得。TikTokのおかげで、『Rumours』は今週、42年ぶりに全米トップ10内に再エントリーした。

Ako Suzuki

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