アリス・クーパー「デヴィッド・ボウイたちに大きな扉を開いた」
アリス・クーパーは、彼のシアトリカルなパフォーマンスと成功が、デヴィッド・ボウイやヴェルヴェット・アンダーグラウンドの道を切り開いたと自負しているそうだ。
◆アリス・クーパー画像
『Metal Hammer』が開催したファンから届いた質問に答えるコーナーに登場したアリスは、「シアトリカルという点でのあなたの同志、デヴィッド・ボウイと交流はあったか?」との問いに、こう答えた。「デヴィッドはマイム・アーティストだったとき、公演によく来ていた。当時はデイヴィー・ジョーンズだった。<Welcome To My Nightmare>ツアー中の1公演での出来事、覚えてる。彼は、彼のバンド、スパイダーズ・フロム・マーズを連れてきて、“これが俺らのやるべきことだ”って言ってた。でも、彼のやり方は俺らとは違った」
「俺らはシアトリカルなことをやり始め、それでもレコードがヒットした。それは、ボウイやルー・リード、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに大きな扉を開いた。何故なら、シアトリカルと商業的成功が併存できるわけだから。俺は芸術運動を興したかった。俺は悪役のアリスを創り出し、ボウイは彼がなりたいキャラクターたちを創り出した。だから、俺は彼をライバルとは見ていなかった。俺は彼を奨励してたんだよ。ボウイと俺は年中話し、賛辞を送り合ってた。ボウイとルー・リードが俺の中性的なところを偽ものって言ってたって話があったが、ああ、彼らは正しかった。あれはもちろん、偽ものだ。ダークなボードビル・ショウで、俺はキャラクターを演じてる。ルーとデヴィッドは俺のことをわかっていた。俺がこれ以上にないほど平均的なアメリカ人で、ただこのキャラクター、イメージを上手く取り入れるようになっただけだってこと、知ってた。そう、俺はどうやってこのキャラクターを恐ろしいと同時に、セクシーで、不快で、面白くできるか、わかってた」
そんなアリスが、初めてショックを受けたアーティストは、エルヴィス・プレスリーだったという。「7歳のときだ、『エド・サリヴァン・ショウ』で初めてエルヴィスを見た。俺ら、ドゥーワップ・ミュージックには慣れ親しんでたが、突然、ヒーローなのか悪者なのかわからないエルヴィスが現れた。でも、両親は彼を気に入ってた」
そして、その後はザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズに衝撃を受けたそうだ。
Ako Suzuki
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