【インタビュー】ともちゃ、配信は「今でも怖いです(苦笑)」EVERY .LIVEで引き出された新たな素顔

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──アップされている曲の中でも「原色の頃」は、他の2曲とかなり色が違いますよね。悲壮感があるけれど、美しさもある曲で。

ともちゃ:あの曲はたまたまああなっちゃった感じなんですよ(笑)。歌詞は、それこそ私がどん底で声が出なくなったときに書いたもので、遺書のつもりで書いたんです。その歌詞を見ながらメロディを考えていたら、ああいう風になっちゃって。

──どん底にいた当時に書いたのか、それとも当時を振り返って書いたのか、どちらでした?

ともちゃ:どん底にいたときに殴り書きをしたものを拾い集めてきた感じですね。いつも曲を作るときはまず作詞から入るんですけど、自分の記憶とかすべてを脳内で一回バラバラにして、それをひとつずつパズルみたいに組み上げていく作業をするんです。そのために、過去に書いていたメモが必要で。それをバーっと出して、ちゃんとした文字として並べてみて、そこにメロディを乗せていくんです。

──詞先なんですね。

ともちゃ:周りの人達は、楽器を弾きながらとか、コードを決めたりとか、メロディに歌詞を乗せていく人が多かったんですけど、私はそれができなくて。なんとなくそうなっちゃっただけだから、自分の中で狙った感が何にもないんです。だから、本当はどの曲も自信がないんですよ(苦笑)。そうなっちゃっただけなので。

──あと、明るいサウンドの曲はあるけれども、どの曲にも悲しさとかやりきれなさみたいなものは通底してあるのかなと思いました。

ともちゃ:そういうところはやっぱり出ちゃいますね。なんていうか……共感力が強かったばっかりに、今までいろいろ生きづらかったんです。そのときの寂しさ、苦しさ、悔しさとかが、曲を作るときにどうしても入ってきちゃうんですよ。自分がこういう声で、こういうキャラクターだから、できるだけ暗くならないようにしようと思って作ってはいるんですけど。

──自分の本当の部分が出てきてしまうと。先ほど、配信するときに緊張するというお話もありましたけど、あまり人前に出るのが得意じゃないタイプというか……。

ともちゃ:そうですね。実はライヴも大嫌いなんですよ!(苦笑)

──「大」がついちゃうんですね(笑)。

ともちゃ:そうなんです。東京でバンドをやっていたときも、月に一本でもライヴをやらないと、メンバーの士気が下がるじゃないですか。ただスタジオで合わせているだけじゃ、誰も満足してくれなくて。だから、しょうがなく毎月やっていただけなんです(苦笑)。(緊張で)前の日からご飯食べれなかったし、もう本当にライヴ嫌いです(笑)。

──清々しいですね、その一言(笑)。でも確かに、音楽をやる人は全員、ライヴが絶対に好きじゃなければいけないわけでもないですし。

ともちゃ:そうなんですよね。私、みんなでスタジオで合わせていて、ブレイクした瞬間のあの空気が好きなんですよ。真空状態みたいになって、小爆発とか大爆発みたいに、空気がバーン!ってなる感じ。ああいう感覚が好きっていうだけじゃダメなのかなって思いながら、毎月吐きそうになりながらライヴをやってました(笑)。なんでみんなそんなにライヴがしたいんだろうなぁ……って。

──大変でしたね(苦笑)。


──話を戻しまして、ともちゃさんがライバーとしての活動に魅力を感じている部分はどんなところですか?

ともちゃ:魅力……それは配信する側としての魅力ですか?

──あ、両方お聞きしてもいいですか? 先に配信を見る側の楽しさや魅力から。

ともちゃ:私は音楽もそうですけど、女の子の歌声も好きで、頑張っているところを見ると、なんとか力になってあげたい、応援してあげたいという気持ちがすごくあって。私、いつも夜10時に寝るんですけど、応援したいライバーさんがガチイベントになると、12時までやったりするじゃないですか。そういうときは、10時半にアラームかけて、起きて応援しにいくんです(笑)。

──わざわざ起きてまで。

ともちゃ:もしかしたら自分の何かひとつで、その人の運命が変わるかもしれないって。それぐらい応援するのは楽しいし、やっぱり助けてあげたいなって思っちゃうんですよ。だから、うまくしゃべれていなかったり、うまい具合に配信を運べていなかったりしているときは、ちょっとしたサポートの言葉を入れることで、するするとキレイに流れて行ったりとか。あと、変な人がいたら、「変なことはやめてください」って言ったりとか。私が今までライバーをやっていて困ったこともありましたし、何かあったらできるだけ守ってあげたいなって。そこが一番楽しいかなぁ。

──ちょっとした裏回しみたいな感じですね。

ともちゃ:そうなんですかね(笑)。でも、その枠は絶対的にその子のものだから、私は絶対に前に出ないようにしますし。ただ、自分もライバーになって一番大変だなと思ったのが、「この方はライバーさんだから」って距離を置かれちゃうことなんですよね、ライバー同士の場合って。

──ともちゃさんは応援したいライバーのところにリスナーとして行くんだけど、そのライバーはともちゃさんのことを、リスナーというよりはライバーとして捉えているという。

ともちゃ:そうです。私、リスナーのときは全力でリスナーなんですよ。だから、「ライバーさんなのに投げくれなくていいですよ」って言われることに、ちょっとしたやりづらさを感じたりすることもあるんですけど。でも、そこはしょうがないところではあるんですよね。私もライバーさんが来たら、ライバーさんが来たって思ってしまうし(笑)。

──(笑)。ただ、あくまでもひとりのリスナーでありたい。

ともちゃ:ありたいです。

──配信をする側の魅力はどんなものを感じていますか?

ともちゃ:毎日来てくれる方達や、一年以上応援してくれている方達がいるので、その方達の力になればいいなと思っていますし、はじめましての方が来てくれて、ちょっとクスっと笑ってくれたらそれでいいかなって。その人が笑顔になれたらいいなと思っているので、「待ってたよ」とか「楽しみにしてたよ」とか、笑い文字で溢れていたりすると、すごく嬉しくなりますね。また明日も頑張ろうって思います。

──見に来てくれた人とのやりとりやコミュニケーションが楽しいし、魅力でもあると。

ともちゃ:そうですね。あと、私の音楽を大事に思ってくれている人、それこそさっきお話しした「刺さった人」が来てくれていると思うので、そういう人達とは何か通じるものがあるんですよね。だから、話していると癒されるし、おこがましいですが、その方たちにとっても癒しにもなれればなって。

──ともちゃさん自身も癒される瞬間があるんですね。

ともちゃ:あります、あります。もちろん。配信中に苦しいことが起こったりするんですよね。やっぱり思った通りにいかないのがライヴ配信なので。そういうときにみんなが手を差し伸べてくれたりすると、ああ、自分の居場所はやっぱりここなんだなと思うし、絶対的な安心感があります。

──完全に引きこもってしまった時期もありましたし、そうやって誰かと繋がる場所が得られたというのは、本当に大きかったですね。

ともちゃ:ああ……そうかもしれないですね。ライヴと外に出るのが苦手な私にとっては、唯一、人と繋がれるコミュニケーションツールで。音楽も毎日披露できるし、本当に大切な場所として、いまはEVERY .LIVEで配信させてもらっています。


──今後、ライバーとして、シンガソングライターとして、それぞれこういう活動をしていけたらいいなという目標や、考えていることはありますか?

ともちゃ:なんていうか、私、向上心は一応持っているんですけど、やっぱりどん底から今ここにいるので、毎日幸せなんですよ。(目標が)現状維持って、あんまり好まない人もいると思うんですけど、私としては、そのまま音楽を作り続けて、配信を続けられることが、今一番嬉しいことなので。今後もできるだけ音楽を作り続けて、作ったよってみんなに言えたらいいなって思ってます。

──こんな曲を作ってみたいなって思ったりしているものはあります?

ともちゃ:まだこれからもいい意味で聴く人を裏切る曲を作っていきたいです。でも、今はこれまで作ってきた曲を先生とああだこうだ言いながら形にする事が楽しくてしょうがないので、まだ先でいいかな…って思ってます。

──オリジナル曲は今どれぐらいあるんですか?

ともちゃ:……ゴミみたいなものも入れてですか?

──「ゴミ」って(苦笑)。

ともちゃ:いや(笑)、これは人前ではとても披露できないっていうものを入れたら100曲以上ありますけど、しっかりとした曲は23、24曲ぐらいあります。今は私の記憶の中にしか残っていないので、これをなんとかしたいなって。そこは、今通っているボイトレの先生との出会いがあってできるようになったことでもありますし、そこで自分が大きく変わったので、その先生と一緒にやっていけたらなと思っています。

取材・文◎山口哲生

■EVERY .LIVEとは

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EVERY .LIVEは全てをEVERYONEで考えます。
みんなを中心に今必要なことこれからも楽しく過ごせる日常のために
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「みんなにいいこと= Good for Everyone」
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