近況&新作『Black & Blue』最新情報!

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その光景は、正直なところ、かなりシュールだった。

この地球上で最もビッグなグループのメンバーが、世界的に有名な遊園地に現れる。現場はフロリダ州オーランドにあるUniversal Studios & Theme Park。そしてグループの名はBackstreet Boys

彼らは最近www.BackstreetProject.comというインターネット・ポータルを立ち上げ、サイバースペースへのさらなる侵略を計ったかと思ったら、バーガー・キングとも、コミック・ブックやアクション・フィギュアの製作を含む超破格値の契約を結んでしまった。そんなスーパーグループが今日、ここUniversalに新しくオープンしたHard Rock Liveにメディアの人々や流行仕掛け人たち、熱狂的ファンを招いて、プロモーションをかねたコンサートを行なうという(ちなみに彼らは特権を利用して、いくつかのローラーコースターを貸し切りにしてライドを楽しんだらしい)。

おそらく、この場に居合わせた人間のほとんどは、彼らが単純にステージに出てきて「こんにちわ」と言い、業界のお偉方と写真を撮る姿を見られただけで満足だったろう。

しかし、彼らは人々の期待をはるかに上回る演出をやってのけた。

まず、BSBのメンバーHowie Doroughの姉でポップ界の新人Pollyannaが登場。フラメンコ調のナンバーを数曲披露し雰囲気を盛り上げた後、いよいよHowie本人とA.J. McLean、Nick Carterがそれぞれ登場、ソロ・パフォーマンスを行なった。レパートリーにはGeorge Thorogood & the Destroyersの名曲「Bad To The Bone」のカヴァーやSantanaの「Maria, Maria」、Commodoresの「Brick House」、Bryan Adamsの'80年代の名曲「Heaven」などが含まれ、A.J.は彼の分身Johnny No Nameとして登場し、ハードエッジなロックを聴かせてくれた。

一方HowieはR&Bやラテンの雰囲気を醸しだし、Nickは強烈なドラミングを披露しつつ、昔懐かしいメインストリーム・ポップの感性と心温まるヴォーカルで人々を惹きつける。

この日欠席の二人(Kevin RichardsonとBrian Littrell)は新婚つかの間の休日を楽しんでいたのだが、彼らの不在は、残りのメンバーのがんばりでほとんど感じさせなかった。

彼らは待望の3rdアルバム『Black & Blue』を作り終えたばかりだ。アメリカでは11月21日に店頭に並ぶ。1stシングル「Shape Of My Heart」はすでに全国のラジオで盛んにオンエアーされ、ビルボード・チャートも上昇中。

業界関係者には、このアルバムが今年度最大のチャート・デビューになると予想する向きも少なくない。

もちろんそうなっても誰も驚かないだろう。なにせ前作『Millennium』は第一週のセールス記録を塗り替えた上、全世界で2,100万枚以上も売れたのだ。特に「Larger Than Life」、「Show Me The Meaning Of Being Lonely」、「I Want It That Way」などシングルの好調さも手伝って、アルバムは一年以上もチャート内に居座り続けた。

さて、メンバーがバラバラに取材を受ける中、LAUNCHはHowie Doroughに短時間ながら、ニュー・アルバム『Black & Blue』について話を聞くことができた。

結局15曲レコーディングしたんだ。その多くは、外部のコラボレーターやアーティスト、ライター、プロデューサーなどと力を合わせて僕らが実際に書いたもの。スウェーデンのMax Martinからはグレイトなアイディアをたくさんもらったよ。とても充実した内容になってると思う。レコーディングには2ヶ月ちょっとかかった。方向性という点では、前とさほど変わってないけど、僕らの成長ぶりは確実にわかってもらえると思う。『Millennium』と『Backstreet Boys』を比べてもわかるように、アルバムを作るごとに成長できたらと思ってやっている。よく2枚目のジンクスなんて言われるけど、僕らは前作でそれを乗り越えることができたから、この3rdアルバムではとても厳しい目をもって素材の選択をすることができたんだ。外部の人々の対してもね

…と同時に、我々自身、もっと関わりたかった。だからいっぱい曲を書いた。かといって、全部自分たちでやろうとは思わなかった。ここ5年ほどで曲作りについていろいろ勉強したとはいえ、まだまだ駆け出しだからね。中には5人全員で書いたものや、僕やA.J.が他のライターと書いたものもある。『Millennium』に比べて、鋭さを増したと思うよ。ヒップホップ調の曲もあれば、「Don't Want You Back」の流れを汲みながらもレベルアップさせたような曲も7曲ほどある。「Get Another Boyfriend」という曲では、悪い男を捕まえた女の子に向かって別の相手を見つけろと言ってみたり、「The Call」というマーチングビートを持つナンバーは、主人公の男が恋人に電話して、友達と遊びに行くから、といいながら、実は別の相手と会っているという設定。バラードの中にもいいものがあるよ

今回はまずバハマで曲作りを、その後スウェーデンでレコーディングが行なわれた。

バハマは楽しかったなぁ。2週間ほどいたんだけど、その間に曲を書いた。1曲は僕があらかじめ用意してたもの。そこにいたのは僕ら5人と5人のボディーガードだけ。ガールフレンドもフィアンセも家族もなし。5人だけでどこかに行きたかったんだよ。なんだかまた一歩、みんなに近づけたって気がするよ

当初、ニュー・アルバムは2枚組になる予定もあったという。

そうなんだ。もともとそういうゴールを目指してやりはじめた。一枚はグループのアルバム。もう一枚はソロを集めたアルバム。それぞれのメンバーから2曲ずつ、違ったスタイルのコレクションにしたかった。例えば僕ならリッキー・マーティンやサルサ風になっただろうし、ブライアンならきっとゴスペルっぽいもの、ケヴィンならElton John風、A.J.ならR. Kelly風、そしてニックならばりばりロックしてただろう。でも時間の都合で実現しなかったから、次のアルバムでは是非と思ってるよ。僕らはグループだけど、5つの個性の集まりだってことを見てほしいんでね

Michael Jacksonとのコラボレーションも話に上がっているという。

まだ何も正式じゃないんだ。でも曲はすでに作ってあるし、仮にマイケルが参加できない場合を考えて、僕らだけで全部レコーディングしてあるんだ

HowieはBSBとして活動する一方、俳優としても活躍中。ただしこれはあくまでも副業だと言う。

一度Roswellに出演したところ、今シーズンも出演以来が来ているんだ。繰り返し出てくるキャラクターにどうかって。エイリアンのリーダーなんだって。他にも映画の出演オファーがいくつか来ているけど、今のBSBのスケジュールではまず無理だね。もっと大きくなるためにも、個別活動の余裕を残しておく必要性は全員で感じているけど、当然、BSBが優先されるからね。みんながバラバラに活動してたら、ユニットとして続けていくことはできないよ

ところで、自分の姿がコミックやアクション・フィギュアとなって、永遠の命を吹き込まれることについてはどう思う?

これはニッキーの最大の夢だったんだよね。彼はいつも僕らの似顔絵とかを描いてるし、カラダより頭のデカいキャラクターとかを生み出すアーティストなんだよ。そんな彼の夢はコミックブックを持つこと。前回のツアーでもかなり近未来ヒーロー的な衣装を着ていたけど、コミックブックの話はツアーのあとに出たんだ。もっと早くわかっていたら、衣装もキャラクターに近いものにしたのにね…でもこういうことはマネージメントと慎重に相談しながらやらなきゃならない。金儲けの手段として考えれば、ほんと、ありとあらゆる可能性がでてくる。こっちのスポンサー、あっちの製品ってね。でも、自分たちでは選り好みしているつもり。僕らにとってマイナスになってほしくはないからね。それもあって、人形って案はナシにしたんだよ。スーパーヒーローのアクション・フィギュアは別物だけど、これでも最初はあまりいい気はしなかったんだ。バーガー・キングは当初、キッズ・ミールを買うと、僕らの人形がスケートボードに乗ってるオマケがついてくるっていう風にしたかったんだ。でも僕らはノーって断ったよ

一瞬の居心地の悪さを乗り越えた今、HowieはBackstreet Projectのコミック・ブックにもポータルにもかなり期待を寄せているという。

希望としては、コミック・ファンだけどBSBファンでない男の子たちに興味を持ってほしいんだ。もちろん女の子たちにも、ね!

さて、女の子の話題が出たところで、最近KevinとBrianが結婚したことで、どうしても訊きたくなってしまう…。Howieにも誰か特別な人はいるの?

最近は物事が凄まじいペースで動いていて、そんな中でまだ意中の人には出逢っていないよ。正直なところ、まだ出逢いたいとも思ってないんだ。このグループには既婚者もいれば、みんながみんなバラバラの個性をしている。そうなれば、人生に対する価値観とか理想とかも違ってくるだろう? 前は30歳までに結婚したいと思ってたんだ。それが兄貴の結婚した年なんでね。でもそうなるとあと3年しかない。だから今は35歳って言おうかな。大事なのはタイミング。それがすべてだと思ってるよ

それを言うなら、今こそBSB世界制覇のタイミングはぴったりだろう。

by Karu F Daniels

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