Dr.Dre、ミシガン州での訴訟の示談成立に反対の声

ツイート
ヒップホップ界の大物、Dr.Dreがミシガン州のデトロイト、およびオウバーンヒルズの両市を訴えていた件で示談が成立した。この事件はDreが2000年6月“Up In Smoke”ツアーで両都市の公演を行なった際に、Dreに対しわいせつ条例違反の容疑が掛けられたことに端を発する。この示談成立に対し、Dreのショウの内容は間違いなくわいせつなものであったと考える人たちから非難の声が上がっている。

示談成立でオウバーンヒルズ市議会は、遺憾の念とDreに対する謝罪を表明した正式な決議文を提出し、彼に裁判費用2万8000ドルを支払うとしているが、キリスト教右派の政治団体、Michigan Christian Coalition(ミシガン州キリスト教連合)の元代表で反ゲイ権利団体の創設者でもあるTom McMillin市長は、この市議会の決定に反対している。

「このようなだらしない結果に屈することになって、私は非常に残念です」
「この男は私たちの町にやって来て、裸や暴力を上映し、私たちの子供たちに毒を盛ったのです。率直に言わせてもらえば、こういう男は刑務所に入れられるべきです」

“Up In Smoke”ツアーの公演がデトロイト市のJoe Louis Arenaで開催された際、市当局はDreが市のわいせつ条例に違反しているとして、ビデオの上映を禁止した。その後、最終的に市はDreに対する容疑を取り下げた。翌日のオウバーンヒルズ市のPalace Of Auburn Hillsの公演ではビデオが上映されたが、市はDreを条例違反として訴え、後にこの訴えを取り下げている。これに対しDreは、言論の自由を保障する合衆国憲法修正第1条に違反したとして両市を訴えた。結果として、デトロイト市はDreに裁判費用2万5000ドルの賠償金を支払った。

オウバーンヒルズ市はDreの弁護士への支払いに加え、市の警官に修正第1条についての教育を受けさせるという条件に同意した。オウバーンヒルズ市議会の決議文には次のような文が記載されている。
「警察がショウを検閲することで脅威を与えたという点では、このような脅威を与える行為は決してなされるべきではなかった。なぜならば、それは出演者の言論の自由という修正第1条の権利を侵すものだからである」

Gary Graff, Detroit LAUNCH.com
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス