キッド・ロック、豪華なセットとクラシック・ロックのカヴァーでツアーを開始

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“小ぎれいで健康、リッチ、そしてラウンド2のために戻ってきた”と自ら宣言するKid Rockは2002-2003ワールド・ツアーを2月22日、ミシガン州サギノーで開始した。パフォーマンスであると同様にパーティでもあるようなこの賑やかなライヴは、Wendler Arenaに集まったソールド・アウトの観衆を2時間15分もの間、総立ちにさせた。

Rockと彼の6人のメンバーによるバンド、Twisted Brown Truckerは、最新アルバム『Cocky』の最初の2曲「Tucker Anthem」「Forever」とともに、他の多くのバンドがツアー全体で見せる華やかさ以上の激しさでライヴをスタートさせた。ライヴの最中はずっと花火が打ち上げられ、過去の4枚のアルバムからの曲を中心としたバンドの激しいパフォーマンスを引き立たせていた。予想通り、『Cocky』からの曲の惜しみないサンプリングとともに、10回もプラチナを獲得した’98年『Devil Without A Cause』からもヒット曲が多く披露された。

「Where U at Rock」の間中、ずっと会場全体を走り回っていたRockは、彼がクラシック・ロックから影響を受けたことを認めるべく、Led Zeppelinの「Rock and Roll」からFleetwood Mac「Second Hand News」、Allman Brothers Band「Midnight Rider」「Wasting Time」「Lonely Road of Faith」のカヴァーを断片的に披露。アンコールでは、Bob Seger「Old Time Rock 'n' Roll」、Ted Nugent「Cat Scratch Fever」、Supremes「Where Did Our Love Go」、Grand Funk Railroad「We're An American Band」、MC5「Kick Out the Jams」、Eminem「My Name Is」といった、彼の故郷であるミシガン州出身アーティストの曲のメドレーを披露して、最後は綺麗に「Bawitdaba」で幕を閉じた。

豪華なドラムセットをKiss風に浮かせたりするほかに、Rockのステージにはピンク・フラミンゴやポスト、バンドメンバー全員(そして恐らくRockのガールフレンド、Pamela Anderson)の私物が飾られた物干し、CoorsとCoors Lightのネオン看板などが置かれ、表あるいは裏庭のようなセットだ。サウンドボードかサイド・ステージでショウの間中ずっと踊っていたAndersonは、オーディエンスからの多くの注目を集めていた。そんな中、Twisted Brown Truckerは初日とは思えないパフォーマンスを見せ、Rockの激しいパフォーマンスにタイトでエネルギッシュなサポートを与えていた。ギタリストのKenny OlsonとキーボーディストのJimmy Bonesは多くのソロを披露し、Rockもまた、数曲でギターをプレイしたほか、ブルース調の「Baby Come Home」ではスティール・ギターも披露した。また彼は、冗談半分でブルースの「If I Was the President」も披露した。

Rockは2月24日にオハイオ州トリードでもライヴを行なった。ツアーは3月1日のジョージア州サバナまで続く。

Gary Graff, Detroit LAUNCH.com
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