ニュートラルなTicaがたどり着いた渾身の洋楽カヴァー集「今回はもう、圧倒的な幸福感のまま作業が終わってしまったんですよね」

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Ticaの3枚目のスタジオ・アルバム『Latest Rulesが5月21日にリリースされた。カラフルな前作『Phenomena』から一転、モノトーンのアートワークをあしらった本作は、デビュー・ミニアルバム『No Coast』以来、再び彼らが取り組んだ洋楽カヴァー集だ。

ビーチ・ボーイズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをはじめとする楽曲は石井マサユキの手で再構築され、もはやカヴァーという表現がためらわれるほど。その選曲の妙もさることながら、ギリギリまで削ぎ落とされたサウンドと、その代償として得られた静謐さの中で武田カオリの声が際立って響く、なんとも大人のアルバムである。その随所から並々ならぬこだわりが感じられる。音楽情報サイトBARKSのインタヴュー(../feature/?id=52319034)で、洋楽カヴァーという選択をした背景と思いを聞かせてくれた。

武田:私としては、今回が再デビューというかそういう気持ちで取り組んだので、もう一度ルーツからやっていこうという気持ちからですね。けっこう前回の『Phenomena』ってアルバムでやりきったかなと。チャレンジチャレンジ、勉強勉強で前回まではやってて。だから、もうだいたい基本というかそういうものも、ちょっとずつ出来てきたし、自分のキャラっていうのも少しずつ見えてきたので、もう今回は感覚、ほとんど感覚のみというか。そういうのでやってみようかなと、うん。

ちなみに今回のアルバムは連作の第1弾であり、次回作のカヴァー集も秋のリリースが予定されている。耳の肥えたリスナーをよろこばせる絶妙のセンスを持つ彼らだけに、期待大!
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