マイク・スミス加入の新生リンプ・ビズキット フレッドが語る新しいバンド、そしてライヴ インタヴューPart.2

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マイク・スミス加入の新生リンプ・ビズキット
フレッドが語る新しいバンド、そしてライヴ  インタヴューPart.2

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マイク「最初にこのメンバーとジャムをしたときから、いいなと思うものがあったんだ」

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──今夜オーディションで選んだ日本のギタリストと共演するけど、そのギタリストを選んだ理由と今夜共演する感想は?

フレッドたくさんの人を見させてもらったよ。とても上手な人、そうではない人もいた。バラエティに富んだいろんな人が応募してくれた。その中でも、今日一緒にプレイする相手はスキル、テクニックじゃなくて、すごくフィーリングがいいなと思ったんだ。スピリットを持っていて、存在感があった。残念ながらリンプ・ビズキットの正式メンバーとして迎えることはなかったけどね。

──新作から2枚のシングルを選んだ理由と、PVを自分で監督した感想は?

フレッド:「イート・ユー・アライヴ」は自分たちのハードコアなファンのためにリリースした。ラジオやテレビでの売れ線を狙ったものではなく、ロックンロールなファンに気に入ってもらえるようにリリースしたんだ。「ビハインド・ブルー・アイズ」は映画(『Gothika』)で使われる曲なんだ。自分たちで決めたというより自然そうなった感じ。今回のアルバムにはこういう曲も入っているよという意味も込めてね。だから、本当にプッシュしていきたい、自分たちの意思が反映されたシングルは3枚目になるんじゃないかな。ビデオに関してはこれまでも自分で監督を務めてきた。人に任せることができない性分なんだ。俺は自分に対して厳しいので、全てがいいとは思ってない。不満足なまま終わってしまうことも多くて、自分では満足できてないよ。でも、見る人がビデオから何かを感じ取ってくれればうれしいよ。

マイク:フレッドは監督としていいビデオを作っているよ。

フレッド:「イート・ユー・アライヴ」は映画っぽくできているんだけど、自分としてはまあまあの出来かな。来週にはみんなに新しいビデオが見てもらえると思うよ。ツアー中の模様などをとってつなぎ合わせたライヴっぽいものが今出来上がっているんだ。

──明日(12/14)のライヴへの意気込みと、もし行こうか迷っている人がいたらその人にメッセージを。

フレッド:もし迷っている人がいたら家にいていいよ。「来てください」って頼むつもりもないし、俺たちのショウはそういうものじゃないんだ。俺はロックンロールなコンサートをステージに立ってやるつもりだし、そんなコンサートに“すごく行きたい!”という人だけ来てくれればいいと思っている。そのお返しに俺たちもいいショウをするつもりだ。迷っているなら来てくれなくて結構。どんな形になるかその時にならないとわからない。俺たち俳優じゃないし、筋立て通りにプレイするわけじゃない。そのときの体調やノリにもよるし雰囲気もある。今から「こんなショウになる」なんて言うのは不可能なんだ。迷ってるなら来なくていいよ。

──最近ミュージック・ビデオ出身のハリウッド監督が多いけど、映画進出の予定は? また監督フレッドから見て俳優フレッドはどう?

フレッド:映画の方はいろいろ考えてるよ。時代に左右されない、最高傑作だと自分で思える、みんなが何度も観たくなるような作品を作ってみたい。みんながインスパイアされるようなね。だからじっくり時間をかけて作りたいと思ってるよ。俳優としはいい演技ができるようになりたいね。『ギルバート・グレイプ』で知的障害者を演じたレオナルド・ディカプリオを見て彼は本当に真の俳優だと実感したんだ。同じように『レインマン』『トッツィー』のダスティ・ホフマンもね。そういった素晴らしい作品に出てみたいと思う。その時にはいかにもフレッド・ダーストっぽい役、たとえばバイオレントな映画や麻薬中毒の役ではなく、“これがフレッド・ダーストか?”とみんなの期待を裏切るような役をやってみたい。その際には、ぜひオスカーをいただきたいね。

──新しいメンバー構成でステージの手ごたえは?

マイク:バンドで一緒にやらせてもらってすごく居心地がいい。最初にこのメンバーとジャムしたときから、何かいいなと思うものがあった。何か相性が合うかもしれないと思った。これだ!と思うものがあった。そういうものはだらだらと何時間もやって生まれるものではなく、瞬間があるんだ。本当に素晴らしいミュージシャンと曲作りができ、また世界を廻ることができて、恵まれていると思う。フレッドは曲作りが素晴らしいし、得るものが多いよ。たくさんのものを学ぶことができた。今回は初来日だけど、何度も日本に来れるようになりたい。

フレッド:自然なことさ。彼が入ってきたのはすごく普通の感じで、無理してる感じもなく、家族とやっているような自然さだ。いつも一緒にいて当たり前のような雰囲気がある。俺たちもそんな雰囲気でやりたかった。

──マイクの加入によって、昔の曲をやるときアレンジが変わったりすることは?

マイク:昔の曲を自分なりにきちんとやってるつもりさ。でもどこかに俺っぽさが出ているのは仕方のないことだし、それが自分のやり方だと思う。自分がやりやすいようにやっているんじゃないかな。できるだけパーフェクトに、昔の感じでやるようにしている。ずっとリンプ・ビズキットと一緒にやりたかったから、今こうしてプレイできてうれしいよ。

取材・文●編集部

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