ガンダム、ドラクエ、星矢…ヲタ女子の『中野ブロンディーズ』が面白い!

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ご存知、都会の異空間・サブカルチャーのメッカ「中野ブロードウェイ」。そこに集まる漫画やゲーム大好きなヲタク女子…。そんな彼女たちが、マンガショップの存亡をかけて、なぜかチアリーディングに奮闘するという舞台をご存知だろうか?

それが、新宿「全労済ホール/スペース・ゼロ」にて公演中の『中野ブロンディーズ 』。

『中野ブロンディーズ 』公開直前リハーサルのフォトアルバム(全62枚)

女子大生にしてヲタクな主人公・瑞樹が、大好きなマンガショップ「ブロンズ」の存続をかけてチアリーディングの大会で入賞を目指すというこの物語。チアのチームを結成するために、プレミアモノのアイテムをエサに募集をかけたものの、集まったのは漫画好きのヤンキー姉ちゃんや頭脳派ゲーマーやゴスロリ少女、コスプレ娘、戦隊モノマニア、そして田舎から出てきた変な髪形…。そんな仲間たちとともに、はたして素人がチアリーディングのコンテストに出場できるのか、入賞できるのか、マンガショップを救えるのか、といったところが見どころとなっている。

主演は、ファッション誌『JJ』モデルの杉本有美。さらに、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』で4代目セーラームーンを務めた黒木マリナがヤンキーな姉ちゃんを、頭脳派ゲーマーには“ゆりしー”こと声優の落合祐里香。ゴスロリ少女・キットを演じるのは、ハロプロエッグの中でも最近頭角を現してきた “モリサキちゃん” こと森咲樹。さらに、コスプレ娘にはりりあん、戦隊モノマニアには小林由佳(G-Rockets)。そして、変な髪形の “うさちゃん” は中島愛子、普通の一般人役に藤崎ルキノ、マンガショップ「ブロンズ」の店長をたくませいこと、要注目、かつ、かなり個性的な出演者をそろえている。

先日、同公演の直前リハーサルが行なわれたので、早速会場に足を運んで観劇したが、はっきり言って面白い!

最高の見せ場であるチアリーディングでは、ダイナミックなパフォーマンスに思わず息を飲む。そして感動と笑いと驚きのラスト。しかし、この舞台、注目すべきところは、それだけではない。

まずは脚本。ヲタクの物語ということで、“パルプンテ” “棺おけふたつ連れてボス戦” “鳳凰幻魔拳” “あえて言おう、カスであると!” などなど、20代半ば以降、もしくは、ドラクエやガンダム、聖闘士星矢などにハマった人なら確実にツボにくるワードが台詞の中に練りこまれている。そしてこれら台詞がテンポよく次々に飛び出すことで、観ている人をグイグイと舞台の世界に引き込む。

また、主演の杉本有美のヲタクキャラが “実は普通の人なのでは?” と思ってしまうくらいに各設定のキャラクターが存在感抜群。特に黒木マリナのヤンキーキャラでヲタクな発言をするというミスマッチや、中島愛子演じる田舎モノ丸出しなうさちゃんの、その外見を裏切らないコミカルさには、観ていて笑いが絶えない。一方で、演技派たくませいこがゆえのマンガショップ店長のアクの濃さや迫力。藤崎ルキノの清楚な魅力とすっとぼけたキャラ。さらにゴスロリな格好でうつむき加減なモリサキちゃんが時々見せる極上のハニカミまで、これはもう、一秒たりとも見逃せない内容となっている(ちなみに、長谷川桃演じるチアのコーチの名前で、会場は大爆笑した)。

というわけで、BARKSではフォトアルバムを用意したので、すでに会場に足を運んだ人は、これで再度笑いを噛みしめてほしい。そしてまだ観ていないという人、公演は今月20日までなので、絶対見逃さないように!!

この舞台は、観ないときっと後悔する。

『中野ブロンディーズ』オフィシャルサイト
『中野ブロンディーズ 』公開直前リハーサルのフォトアルバム
『中野ブロンディーズ 』のチケット情報
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