ジェイミー・カラム、ラブソング・アルバムの決定盤

◆ジェイミー・カラム画像
この春に来日公演が決まった彼に、ニュー・アルバムをはじめ、カヴァー・ソング誕生の経緯やクリント・イーストウッドとのコラボ、ジャズに目覚めたきっかけなどについて話を聞いた。
――今回のアルバム『ザ・パースート』が発表されるまでずいぶん間がありましたが、それはなぜ?

――どんなアルバムを作りたいと考えていました?
ジェイミー:21世紀っぽいアルバムにしたいって思った。これまでも過去の(音楽の)影響を受けながらも、いまの音楽シーンに属するものを作ろうとしてきた。でも、新作ではもっと21世紀らしいサウンドを強調したかったんだ。僕がいま聴いてる音楽と同じように、ヘヴィなドラムやノイジーでラフなサウンドを出したかったんだ。「If I Ruled The World」のようなスタンダードな曲に、エレクトロニック・ドラムを入れたり、ストリングスの代わりにシンセサイザーを使ってみた。まったくの別べつになったとは言わないけど、これまで作ってきたもの以上に21世紀の音になったと思うよ。
――『ザ・パースート』と名付けた理由は?
ジェイミー:このアルバムの制作は、旅みたいなものだった。自分のオリジナル・パーソナリティを失わずに、行けるとこまで行こうって感じでね。追求の旅だったんだ。それに、僕は30歳になった。いろんな変化があったよ。人生は旅なんだ。よく思われがちな目的や終着地が問題なんじゃない。それを自覚するのは大事だよ。僕はこのアルバムで何かに手を伸ばそうとしてると思った。だから“Pursuit(探求/追い求める)”って言葉がピッタリだったんだ。
――アルバムのテーマは?
Jamie:そうだな、このアルバムでは…恋の終わりと恋の始まりの両方が表現されていると思う。曲の半分は別れたときに書いたもので、残りの半分は…、新しい関係がはじまったときに書いたものなんだ。曲を書いてて、それはものすごく影響したね。怒りや苦しみがあったし、その後には、ものすごく幸せでエキサイティングな感情を持つようになった。それがこのアルバムの根本的なテーマだと思うよ。
――制作過程について教えてください。
ジェイミー:最初のアイデンティティは、ここロンドンで誕生したかな。
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