+Plus、「このアルバムにスキップボタンは必要ない!」

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月に10本以上というハイペースでライヴを重ねながら前進してきた+Plusの、待望の1stアルバム『キャンバス』が到着! ロックにポップ、ラップ、時にはレゲエもと、さまざまな要素を融合させた彼らの音楽は、幅広くジャンルレス。それでいてブレがないのは、どの曲にも“いい曲”という芯が貫かれているから。本作もまさにそんな、色とりどりの“いい曲”が詰め込まれた濃い1枚となった。

熱くあたたかいメンバーのまっすぐな想いを、あなたもぜひ受け止めてほしい。そしてプラス、1トピックとして、4月30日からスタートする全国ツアーにちなんで、メンバー各人の接写による写真&解説付きツアー必須アイテムも、インタビューの最後にご紹介。というわけで、そちらの方もぜひ!

   ◆   ◆   ◆

――+Plusはデビューしてからかなりの本数、ライヴをやっているんですよね。

岩元健(以下 岩元):はい、7ヶ月ぐらいの間に100本近くやってますね。

MOTO:それ以前はストリートとかインストア・イベントとか映画館の中とか、歌えるとこならどこでも、みたいな感じでやっていて。

――そういうのって鍛えられるでしょう。

MOTO:そうですね。興味ない人は“うるさいよ”みたいな顔する人もいますからね。

岩元:一回、何十人も集まった時があって、“うわ~、すげぇ~!”と思ったら、信号が青になったら、みんな行っちゃったっていう(笑)。

――信号待ちの人達だったんだ(笑)。でも一瞬うれしかった?

岩元:勘違いしましたよ(笑)。

MOTO:メッチャ盛り上がりましたよ。でも2曲、すぐ終わりましたけど。

――そうそう、最初の頃は持ち歌が2曲しかなくて、その2曲をぐるぐるローテーションで歌ってたんだとか。

MOTO:そうなんですよ。でも2曲だとすぐ元に戻っちゃうから、せっかくストリートで足を止めてくれても、“え? また同じ曲?”みたいな(笑)。たまたま待ち合わせで僕らの近くにいた人とかは“もっと曲を増やしてから来いよ”みたいな(笑)。そういう視線を感じた時もあって。だから、とにかく曲を増やしたいなって。

――今回の『キャンバス』に収録されているのは、そうやって生まれてきた曲達が多いんですか?

小谷嘉一(以下 小谷):そうですね。アルバムっていう話は最初のシングルの時からあったんですけど、やっぱり僕らはずっとライヴを軸にやってきたんで、その中で“今度はこういう曲が欲しいね”みたいな感じで曲が増えていって。

MOTO :今回のアルバムのために作った曲は、「愛=感謝」と「Sun-Day!!」と「着火MIDN」の3曲ぐらいですね。

――え? 「愛=感謝」って書き下ろしの曲なんですか? (4月4日のワンマン)ライヴでこの曲、すごい盛り上がってたから、てっきり前からの定番曲なのかと。

MOTO:一番最近の曲なんですよ。ファンの人達はもちろん、家族とか友人、スタッフとか、支えてくれてるみんなに感謝を伝えたいなと思って書いたんです。でもライヴではみんな初めて聞いたはずなのに、すごい楽しそうに聞いてくれて、一体感も出て、僕らも驚いたというか。この曲は(ライヴの)最後の方に合うんだなとか、そういう発見もありましたね。

永井朋弥(以下 永井):だからファンの方々に助けられてる部分もすごいありますね。“この曲はこうなんだな”っていうのを、その反応で教えてもらったりとか。

――「Sun-Day!!」にしても、新曲とは思えないほど、みんなノッてて。

MOTO:そうですね。この曲は“夏”をテーマに、レゲエっぽい曲にしたんですけど。今回、アルバムには15曲入れたいっていう最初の目標があったんですよ。単に今までやってきた曲を全部入れるんじゃなくて、今までになかったような+Plusの色も出せたらなっていうのがあって。それで、こういう曲も作ってみたんです。

――キラキラした世界観で、景色も浮かぶし、気持ちのいい曲になってますよね。でも今回アルバム全体を聴いて思ったのは、15曲どれも個性は違うけど、どれも曲がいいなって。

MOTO:やっぱりそこはこだわりを持ってますね。アルバムだとか関係なく、全部シングルにできるくらいの気持ちで臨んでいますし、いい曲でも似たり寄ったりの曲ばっかりじゃ聴いてくれる人はガッカリすると思うんですよ。だから、いい曲で、なおかつ、飽きさせないものをっていう。

――そんな中でも“特にコレは思い入れがある”っていう曲を、それぞれ挙げるとしたら?

永井:思い入れと言ったら全部の曲になっちゃうんですけど(笑)。でも「キャンバス」は今までの+Plusで歌ってきたテーマとは少し違って、バンドの新たな可能性も提示できたんじゃないかってことで、思い入れは深いですね。

――今作のタイトル・チューンでもある「キャンバス」のテーマは、“世界平和”みたいな解釈もできますよね。

永井:そうですね。これは地方に行った時、車から見た空がすごい綺麗で、綺麗に思えたからこそ、その下で起こっていることが想像できて、書いた曲なんですけど。僕らは楽しい時間を過ごしていたとしても、同じ空の下のどこかでは、違う時間が流れていて、泣いている人もきっといる。まぁ、そんなの自分一人が何か言っても仕方ないってあきらめてる人もいるとは思うんですけど、一人一人が関わっていかないと何も変わらないと思うし、それを伝えられるのが音楽のいいところだと思って、素直な想いを歌詞にしたんです。ただ、テーマが大きいので、書く時はすごい難しくて、挑戦みたいな感じでしたね。

小谷:僕は、「Game over」と「ファイティングポーズ」と「笑顔の君に」が結構挑戦みたいな感じで。この3曲は、まず映画の台本を読ませていただいてから歌詞を書き始めたんですよ。ただ、台本の中には台詞とト書きとシーンしか書いてなくて、この世界観をどうやって歌詞にすればいいんだろう?って、すごい悩んで。でも結果的には、そこに流れてる感情を描いて、映画にもピシッとハマったと思うし、こういう書き方をしたことで、またちょっと広がった部分もあるんじゃないかなって。

――うん、「ファイティングポーズ」は勇ましかったり、「Game over」はハードだったり、一種異彩を放ってて、世界を広げてるよね。で、タケちゃんは?

岩元:僕は「ずっとずっと…」ですね。それまで自分が書いてきたのは、暗めの歌詞だったり、社会問題みたいなのが多かったんですけど、「ずっとずっと…」では普段言えないようなストレートなコトバを思い切って書いてみたので、すごい印象に残ってます。

――この曲はスケール感もあって。

岩元:そうっすね。“永遠”を歌っちゃってますから。恥ずかしいっすね(笑)。

MOTO:なんで今さら照れるんだよ! 作ってからもう1年ぐらい経ってるのに(笑)。

岩元:いや、よく考えるとなんか恥ずかしくなる(笑)。

――はははは。MOTOくんは?

MOTO:僕は、3rdシングルにもなっている「声」ですね。この「声」は1stシングル「日向に咲く夢」とほぼ同時に完成してた曲なんですけど。「日向に咲く夢」の方がすごいこだわって作った分、「声」はかけた時間も少ないし、そんなに根を詰めて作ったわけじゃないんですよ。でも、そうやってヘンに意識せずに自然に歌った分、聴いてる人にもストレートに伝わったみたいで。だから、どれだけ根を詰めたとか、サウンドにこだわったとかが、必ずしも伝わりやすい曲になるわけじゃないんだなって。かといって、“サラッと”を意識して作っても、それはそれでペラペラなものができたりもするんで、表現の難しさとか、伝えることの奥深さみたいなものを、この「声」で知った、みたいな。そういう意味ですごく印象深い1曲ですね。

――話を聞いてると、やっぱりどの曲にもほんとにいろんな思い出や思い入れが詰まってそうですね?

永井:そうですね。ここには+Plusを始めてからの濃い時間が詰まっていて、その間に感じたこととかがいろんな形でリアルに入ってますから。まさに「これが+Plusです!」みたいなアルバムになったと思ってます。

――では、この『キャンバス』にキャッチコピーをつけるとしたら?

岩元:アルバムって時々、面白くない曲が入ってて、飛ばしちゃうことがあるじゃないですか。でもここにはそういうのも入ってないし、最初から最後まで楽しんで聴いてもらえると思うので……コピーは、え~と……“このアルバムにスキップボタンは必要ない!”(笑)。

MOTO:“むしろリピートボタンが必要だ”と(笑)。聴いてもらえば、気持ちも前向きになると思いますし。

――うん、ダークなところがないしね。

MOTO:そうですね。もちろん悲しい詞も書くんですけど、いい感じのポジティヴな感情をみんなで共有できたら、それ以上の楽しさはないと思うので。

――ただ、人間、ポジティヴと同量ぐらいネガティヴな感情も持ってるわけで。

小谷:そうですね。でもそれって裏表だから、考え方次第だと思うんですよ。前にトモが深刻に悩んでて、その時に「深刻になっちゃダメだよ、真剣にならなきゃ」って言ったことがあるんですけど。難しく考えずに、考え方を変えるだけでも見え方って変わってくると思うんです。だから、これからもみんなにそういう部分を言っていきたいし、そしたら、それこそプラスの方向に考えられるようになるんじゃないかなって。

――なるほど、うんうん。そして、4月30日からはこの自信作を引っ提げてのツアーも始まりますね。

永井:はい。今回、大きい会場もあるので、映像を使ったりしつつ、曲の表情を存分に引き出して、今できる最大限のものを見せたいなって。

MOTO:1回1回、毎回爆発して、燃え尽きるぐらいのツアーにしたいと思ってます。+Plusをいろんな角度から見せられたらなとも思っているので、楽しみにしていてください。

取材・文●赤木まみ

【関連画像】+Plusの【プラス1トピック】ツアー必須アイテム編


【+Plus情報】
・4/26から テレビ東京「音風♪」に+Plusウィークリーゲスト出演!
・5/4 名古屋アスナル金山 フリーライブ決定!
・5/8 「笑顔の君に」が主題歌にもなった映画「華鬼」のDVD発売イベントがニッショーホールにて開催決定!
・+Plusオフィシャルファンクラブ「Fan+Plus」(ファンプラス)が発足決定!

【ライブ情報】
4/22 六本木Morph-Tokyo
4/23 神戸STAR CLUB
4/24 大阪AMホール
4/29 石川金沢VANVAN V4
※チケットは+PlusオフィシャルHPでもお買い求めいただけます。

☆ワンマンツアー +Plus 1st LIVE CIRCUIT 2010 「声」
4/30 大阪AMホール
5/3 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
5/9 名古屋ハートランド
6/12 福岡グラフ
6/19 金沢VANVAN V4
6/20 神戸 太陽と虎
7/17 渋谷Eggman
8/13 渋谷クアトロ 追加公演ツアーファイナル

【オリジナルグッズ販売中】
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◆+Plus オフィシャル・サイト
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