灼熱の夏は、“涼しく感じる音楽”「Cooool Music」で快適に

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2009年に引き続き、2010年もラジオを聴いて“涼”を感じようという、「Cooool Music」キャンペーンが2010年8月2日(月)から1ヶ月間にわたって展開される。SHIBUYA TSUTAYA・TSUTAYA TOKYO ROPPONGIとも連動した、TOKYO FM夏の音楽キャンペーンだ。

◆参考「聴くだけで涼しくなる曲あります。「楽園ベイベー」「ロビンソン」「少年時代」…」

“涼しく感じる音楽”とは、文字通り、聴覚上での話。とはいえ、2009年度はリスナーの95%が涼しさを実感したとの調査結果を得ており、心地よい音楽を聴くことによる快適さの向上とともに、アースコンシャスな生活環境を提示できるというものだ。

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僕たちの研究室では、住まいの寒色系の色彩を見たり、風鈴の音を聞いたりすることによって、暑さの不快感が低減されることを実証している。この効果は、やや暑い程度の時には有効だが、非常に暑い環境では小さくなる。視覚要因や聴覚要因が温熱感覚を変化させるというよりも、温熱感覚、視覚、聴覚…などを総合した快適さが変化することだと考えている。

音楽をどのように感じるかは、脳の高次の活動によるため、Coolと感じる曲には個人差があるだろう。しかし、少なくとも、その人が心地よいと感じる曲を聴くことで、聴覚への注意配分が増大して、多少の暑さが気にならなくなることは十分にありえる。わかりやすく説明するためには、「暑くて不快なときに、その不快さを和らげてくれる音楽」⇒「暑くて不快なときに、涼しく感じる音楽」⇒「Cooool Music」という表現を用いてもよいと思う。

一方、この企画が「暑さをしのぐために音楽を聴く」という意識を広めるきっかけとなることも期待している。その延長線上には、暑さをしのぐために、冷房よりもまず、薄着をする、すだれやみどりのカーテンなどで日除けをする、打ち水をする、という変化が、さらには、広く環境配慮のために、マイカーに乗ることを控える、家庭ゴミを減らす、節電をする、という行動の変化が期待できる。

2009年度の調査結果では、このような効果がかなり見られたこと中間報告させてもらったが、2010年度は、さらにこの調査も進めたいと考えている。

ところで、Cooool Musicは、やや暑いときにお勧めではあるが、極端な暑さによる熱中症には効果はとぼしいので、冷房も適度に使用すべしである(まずは日よけだが)。ともあれ、2年目を迎えるTOKYO FM のCooool Music企画に期待したい。

京都府立大学 生命環境科学研究科 松原斎樹教授

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納得の論説だろう。暑くて不快なときに、音楽がどのようにその不快さを和らげてくれるか。快適さの演出って、冷房のパワーを上げることだけじゃないんだよ、というTOKYO FMのステーションメッセージ「アースコンシャス~地球を愛し、感じるこころ~」に、是非ともご賛同を。

もちろん、熱いときこそラーメンや激辛のカレーだという猛者は、灼熱の太陽の下でマキシマム ザ ホルモンやマノウォーを堪能するのも、ロッキンなアースコンシャスとしてステキだが。

ちなみに、試聴アンケートにて涼しさを感じる評価の高かったCooool Music選曲例として、RIP SLYME「楽園ベイベー」/ビージーズ「How Deep Is Your Love」/スピッツ「ロビンソン」/ミニー・リパートン「Lovin' You」/井上陽水「少年時代」/ノラ・ジョーンズ「Don't Know Why」といった作品が挙げられている。もちろんこれら楽曲に体感温度を下げるといった科学的根拠が証明されているわけではないが、脳内再生するだけで十分に涼しげだ。。

さて、あなたにとってCooool Musicは何ですか? ここ最近ではMoumoon「Sunshine Girl」なんてどう?

TOKYO FM 夏の音楽キャンペーン「Cooool Music」
2010年8月2日(月)~8月31日(火)
平日ワイド番組「LOVE CONNECTION」「シナプス」内でオンエア
※TOKYO FM制作プロデューサー、ディレクターを中心とする選考委員が「クールさを感じる」という洋楽・邦楽を取り混ぜた候補選曲を選び、社内で試聴アンケートを実施。また、京都府立大学松原教授の研究室でも同様の方法で試聴実験を実施した楽曲を中心に選曲。
■SHIBUYA TSUTAYA・TSUTAYA TOKYO ROPPONGIとの連動
「Cooool Music」レンタルコーナーを両店舗に期間中展開。
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