フィル・コリンズ「ドラムを叩くにはセロテープが必要」

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シンガーとしてだけでなく名ドラマーとしても知られるフィル・コリンズ。先日もUKのドラム専門誌『Rhythm Magazine』が発表した「過去25年間のグレイテスト・ドラマーTOP 20」で9位に登場した彼だが、残念なことに、怪我の後遺症により昔のように叩けなくなってしまったそうだ。セロテープが必要だという。

フィル・コリンズは2009年に背中の手術を受けているが、その副作用で思うようにドラムがプレイできないと『Daily Star』紙に話している。「(ドラム)スティックをテープで手に固定しなきゃならないんだ。じゃなきゃ、プレイできない。快適とは言えないけど、これで正しい音が出せるし、やりたいようにパフォーマンスできる」「もう昔のようにはプレイできない。変わるかもしれないし治るかもしれない。でも、そうじゃないこともあり得る。今できるのは、待つだけだ」

この怪我だけでなく、2000年には右耳の聴力を失いつつあるとも言われ、一度はリタイア宣言をした彼だが、音楽に対する情熱が戻ってきたようだ。8年ぶりとなるニュー・アルバム『Going Back』をリリースする。

彼にカンバックさせる決意をさせたのは“モータウンへの愛”だったという。「2004年から5年にかけて、さよならツアーをやった。もっと子供たちと一緒に過ごしたかったからね。もう、アルバムさえ作るつもりもなかったよ。でもモータウンのカヴァー・アルバムはどうかって言う人がいたんだ。僕がずっとやりたいと思っていたことだ」「学校でよく歌っていた。でも、ジェネシスはほかの人の曲はやらないから、機会を逃していた。ようやく、ともに育ってきた曲を歌うチャンスがめぐってきたんだ」

フィル・コリンズ8枚目のスタジオ・アルバムとなる『Going Back』は、1960年代のモータウンやソウルのクラシック30曲近くを収録。9月13日にリリースされる(英国発売)。

Ako Suzuki, London
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