英首相、議会でザ・スミスについての質問に答える

ツイート
英国の議会で毎週水曜日行なわれる、議員が首相に質問できる“クエスチョンタイム”で、労働党の議員よりザ・スミスについての質問が上がった。ザ・スミス・ファンを公言するデヴィッド・キャメロン首相だが、最近、バンドのメンバーから「ファンになるのを禁じる」と言われていた。

キャメロン首相は大学の学費値上げを提案し、各方面で物議をかもしていた。それとザ・スミスの発言をかけ、野党のケリー・マッカーシー議員は首相にこう質問をぶつけた。「熱烈なスミス・ファンを公言しているだけに、首相は今週、モリッシー、ジョニー・マー両者からバンドを好きになると禁じられ、ショックを受けていることと思います」(ここで、首相を含む議会全体から笑い声が上がる)

「スミスは当然のこと、典型的な学生のバンドですが、もし明日(学費に対する)議案が可決されたら、学生はどの曲を聴いていると思いますか? 「Miserable Lie」「I Don't Owe You Anything」それとも「Heaven Knows I'm Miserable」でしょうか?」

これに対し、キャメロン首相はさすがにファンと公言するだけあり、すぐさまべつの曲名を上げて返した。「もし、僕が姿を見せても「This Charming Man」とはいかないだろう。もし(ウィリアム・ヘイグ)外務大臣と一緒だったら、「William, It Was Really Nothing」になるんじゃないか」

この質疑応対自体は和やかなうち行なわれたが、翌日、学費値上げの議案が可決され、ロンドンでは学生によるデモや暴動が起きた。現在、ほとんどの大学の学費は1年間で3,290ポンド(約44万円)だが、これが6000~9000ポンド(約80~120万円)まで上がる。就職後、返済しなくてはならない学生ローンは膨らむばかり。「Heaven Knows I'm Miserable」と感じる学生や親は少なくない。

Ako Suzuki, London
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス