イーサン・ジョンズ「ポール・マッカートニーは決してノーと言わない」

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ポール・マッカートニーの新作のプロデューサーの1人、イーサン・ジョンズがマッカートニーとのコラボについて語った。マッカートニーは新しいものを試すのに意欲的で、ジョンズの提案に「ノー」と言うことはなかったという。

◆ポール・マッカートニー画像

マッカートニーはジョンズが手がけたキングス・オブ・レオンのアルバムが気に入り、彼に声を掛けてきたそうだ。ジョンズは『Rolling Stone』誌にこう話している。「大げさなものじゃなかったよ。“スタジオに入って何日かやってみよう。音楽プレイして楽しんで、どんなものが出来るか見てみよう”って感じだった」

一度は完成した曲に手を加えてみることにしたとき、ジョンズはマッカートニーの態度に感銘を受けたという。「彼が最初に言ったのは、“どうしたい?”ってことだった。僕は“ドラム・マシーンでパーカッション・ループを作ってみよう”って答えた。彼は“いいね! そうしよう!”って、“ノー”なんてことは一度も言わなかったと思うよ。これって、彼がどんなアーティストなのか象徴してる。彼はいつも、新しいことを試したいって思っているんだ」

2人は一緒に計4曲をレコーディングしたという。このアルバムはジョンズのほか、マーク・ロンソン、アデルのコラボレーター、ポール・エプワース、ジョージ・マーティンの息子ジャイルズがプロデューサーとして参加、年内にリリースされるといわれている。

イーサン・ジョンズは、ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン、レッド・ツェッペリン、エリック・クラプトンなどの作品を手がけた伝説のエンジニア/プロデューサーのグリン・ジョンズを父に持ち、自らもキングス・オブ・レオン、ライアン・アダムス、トム・ジョーンズ、ザ・ヴァクシーンズなどの作品をプロデュースし高い評価を得ている。2012年にはブリット・アワーズの最優秀プロデューサーを受賞。さらに、ソロ・アルバム『If Not Now Then When?』をリリースし、アーティストとしても活動している。現在、ツアーを行なうかたわら、ライアン・アダムスとコンセプト・アルバムを制作中だという。これまでの役割を交代し、アダムスがジョンズのアルバムをプロデュースしているそうだ。

Ako Suzuki, London
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