【ライブレポート】オリー・マーズ、日本でも天然のショウマンシップを発揮

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11月1日(金)、オリー・マーズの初の単独公演が渋谷SOUNDMUSEUM VISIONで開催された。即日完売となった公演だが、本国イギリスではアリーナ級のライヴ会場をソールドアウトさせる実力者だけあって、この日も最高のパフォーマンスを披露、最後には来場者全員と握手会も行うというサプライズも飛び出した。ワン・ダイレクションとのカップリングライヴもスタートしたばかりだが、オフィシャルライブレポを紹介しよう。

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11月1日、ワン・ダイレクションのジャパン・ツアーへのゲスト出演を控えたオリー・マーズが、東京・渋谷のクラブSOUND MUSEUM VISIONにて初来日公演を敢行。お茶目なキャラと完璧なヴォーカルと圧倒的存在感で会場を一杯にしたファンをもてなし、全8曲45分のコンパクトな構成ではあったけど、天然のショウマンシップで英国民に愛される理由を印象付けた。

オーディエンスの大歓声の中、オリーは開演予定時間ぴったりに、定番ファッション(ブラウンのパンツ、白いヘンリーネックのシャツ、ベスト、帽子)に身を包み、ドラム~ギター~ベース~2人のバッキング・シンガーから成るバンドを従えて登場。初っ端の「アーミー・オブ・トゥー」から、ド迫力のサウンドとそれに負けない歌声がコンパトな会場に響き渡る。“ハロー、トーキョー!”という挨拶と、“僕らは始まったばかり”というサビが交錯して、オリーの本格的な日本進出がスタートしたことを宣言しているようにも聴こえたものだ。

続いて、“今夜僕と踊りたい子はいる?”と呼びかけてから歌い始めたのは、もちろん「ダンス・ウィズ・ミー・トゥナイト」。お得意のダンスを披露し、あの『Xファクター』時代から有名な“Olly Wiggle(お尻のシェイク)”が時折飛び出すと、女の子たちの悲鳴が上がる。決して少なくはない男の子たちからも、声援はかなり飛んでいたけど…。

以上2曲を歌い終えた時点でやっとひと息。「ニホンダイスキ!」などと覚えたての日本語を織り交ぜて改めて自己紹介し、身を乗り出してコミュニケートする彼。とにかく歌ってない時は喋っているし、身体は一瞬もじっとしていないし、3曲目の「ヘイ・ユー・ビューティフル」を「全ての日本の女性たち」に捧げるなんてサービスもお手の物だ。「ダンス・ウィズ・ミー~」にしろ、この手の遊び心たっぷりに駆け引きを楽しむ曲はそもそも彼のオハコなんだけど、次の「ディア・ダーリン」でトーンを少しチェンジ。一番のお気に入りだというこの切ないラヴソングは歌唱力の見せどころでもあり、熱唱するオリーはもう汗だくだ。「暑いね!こんなに汗かいちゃった。でも僕はいい匂いがするんだよ。試してみる?」と言って、いきなりステージ前の女性ファンにアプローチ!彼女曰く、本当にいい匂いがするらしい。

かと思えば、今度は昨夜の寿司屋でのディナーの話に夢中になって、せっかくの甘酸っぱい気分が吹き飛んでしまったものの(!)、オリーのリクエストでみんなケータイでライトアップし、頭上でミラーボールがきらめき始めると空間は再びロマンティックに塗り替えられて、英国で11月末に最新シングルとしてカットされるバラード「ハンド・オン・ハート」へ。なるほど、これはクリスマス時期にうってつけの1曲かも。が、またもやロマンティック気分は束の間、彼はファンに渡された日の丸印のハチマキをうれしそうに締めて、その上から帽子をかぶってポーズをとる。とことん期待を裏切らないエンターテイナーなのだ。

そんなハチマキ姿で彼は6曲目の「ライト・プレイス・ライト・タイム」をオーディエンスと合唱し、合唱といえば7曲目の「ハート・スキップス・ア・ビート」も、ちょっと古い曲ながらみんな練習済み。息がぴったり合ったバッキング・シンガーたちとのダンスでも会場を沸かせると、そろそろフィナーレが迫ってきたのだが、ここでオリーからビッグなサプライズが待っていた。そう、終演後に全員参加の握手会を行なうというから、オーディエンスは騒然。そして聴こえてきたラストの曲は言うまでもなく、今年全国ラジオ局で最もパワープレイを獲得し目下ヘビロテ中の「トラブルメイカー」だった。

その後の握手会は、ひとりひとり順番を待つわけだから、最後の人が彼と対面できたのは約1時間後。でも、みんなオリーからの思いがけないプレゼントに大満足して帰っていったはずだ。

文:新谷洋子

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1.アーミー・オブ・トゥー
2.トラブルメイカー feat. フロー・ライダー
3.ラウド&クリアー
4.ディア・ダーリン
5.ライト・プレイス・ライト・タイム
6.ハンド・オン・ハート
7.ヘイ・ユー・ビューティフル
8.ヘッド・トゥ・トウ
9.パーソナル
10.ホワット・ア・バズ
11.クライ・ユア・ハート・アウト
12.ワン・オブ・ディーズ・デイズ
日本盤ボーナス・トラック
13.プリーズ・ドント・レット・ミー・ゴー
14.ハート・スキップス・ア・ビート feat. リズル・キックス
15.ダンス・ウィズ・ミー・トゥナイト

◆オリー・マーズ・オフィシャルサイト
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