コブクロ、「orange」縁の地＝松本城でフリーライブ。高野苺と初対面も

今週6月15日（水）に2年半ぶりとなるニューアルバム『TIMELESS WORLD』を発売するコブクロが、そのリリースを記念してヒット曲「未来」を書き下ろすきっかけとなった「orange」の舞台である長野県松本市にて、フリーライブを開催した。

◆コブクロ 画像

今回の会場は松本城。コブクロにとって初となる国宝の前でのフリーライブとなった。松本城は、マンガ「orange」4巻の表紙にもなっている縁の場所だ。「未来」は、昨年2015年にマンガ「orange」の映画化の際、主題歌として書き下ろしオファーを受け、高野苺氏の原作人気マンガ「orange」（全5巻、累計400万部を突破）を読み、制作された楽曲である。

また、今年3月にリリースされたコブクロのシングル「未来 Spring Package」のジャケットでは、コブクロが原作「orange」を読んで楽曲を書いたというエピソードを受け、高野苺氏がこの為だけにメイン登場人物6人を描き下ろしていた。そんな縁のある“orangeとコブクロ”だが、高野苺氏のお父様からの、「コブクロに是非松本に来てもらって、ライブをやって欲しい」というたっての希望を聞いたコブクロが快諾し、当日を迎えたそうだ。

この日のフリーライブは、前日までは天気が不安定であったが、まるでコブクロの登場を待っていたかのように快晴に恵まれた。入場規制がされる中、約3500人のファンで埋め尽くされた松本城　本丸庭園にて、夕方16時30分からライブはスタート。松本城の絶景をバックに作られたステージにコブクロは登場した。小渕からの「コブクロフリーライブin松本城へようこそ！！」のひと言に観客は大歓声と拍手で応じ、早くも会場のボルテージは最高潮に。

ニューアルバムから、まずは昨年2015年にリリースされたシングル曲「奇跡」をアコースティック編成で披露。軽快なメロディーで盛り上げると、続いて、母の日をテーマに書き下ろされたロッテ・ガーナチョコレートのCMソング「hana」を披露。会場は、温かい雰囲気に包まれたのであった。

次のMCで小渕は、『松本城でライブをさせていただくきっかけには、コミックスの「orange」の映画の主題歌を担当させて頂いたという大きなきっかけがあります。たくさんの人がこの曲を知ってくれてありがとうございます』と話し、今回のイベントの一番の目玉である楽曲「未来」を演奏した。「未来」のふるさとで「未来」を歌える事に大きな喜びを感じていたという小渕は、『この街のみなさんに愛される曲になったらいいなと思います』と語った。

そして、ニューアルバムの最後を締める楽曲「STAGE」のMCでは、『スタッフやメンバーへの感謝をこめて捧げるつもりで作りました。みんながいてくれたから、10年先の道を思えた。本当に幸せです』とスタッフ、そしてファンへの感謝も述べられた。全4曲をパフォーマンスし、大歓声の中、幕を閉じた。

そして終演後には、高野苺氏がコブクロの楽屋を訪問し、両者は初対面を果たした。コブクロとの初対面に高野苺氏は、『ずっと大好きだったので今でも信じられないというか、まさか逢える日が来るとは思っていなかったので、人生で一番幸せな日です。観てる時も夢の中みたいで、「未来」を作ってくださっただけでも嬉しかったのに、それを松本で聴けたことが、奇跡だと思います。』と喜びの声をあげた。コブクロも、『こんなに素敵な機会をくださって本当にありがとうございました。』と感謝を述べた。

さらに、7月3日よりスタートするTVアニメ「orange」（TOKYO MX他）の主題歌にもコブクロの「未来」が抜擢されている。