エリック・クラプトンが全幅の信頼を寄せているネイザン・イースト 新作『レヴェランス』を引っ提げてのジャパン・ライヴ!感動!!


2月末Billboard Live TOKYOでネイザン・イーストのスピリチュアルな息吹を堪能した。感動。長年エリック・クラプトンが彼と組む理由が伝わる素晴らしきステージだった。

若干16歳であのラヴ・アンリミテッドを率いて不朽の名作「愛のテーマ」を生み出したバリー・ホワイト(1974年のコンサートを思い出す@中野サンプラザホール)に見いだされ、プロとしてスタート!その後クインシー・ジョーンズの誘いを受け、ホイットニー・ヒューストン、マドンナ、マイケル・ジャクソンらの名作に次々起用され85年にエリック・クラプトンと運命の出会い。その後はロック界の大物たち、フィル・コリンズ、ジョージ・ハリスン、ロッド・スチュワート、TOTOに加えビヨンセ、スティーヴィー・ワンダーとツアー、レコーディングにと多忙な音楽人生を送っている世界最高峰に君臨するベーシストである。そう、彼のキャリアはこれからもまだまだ塗り替えられていく筈だ。


『REVERENCE/レヴェランス』、彼の2枚目のソロが今年1月に日本先行発売、このアルバムを引っ提げての最初のライヴが東京からであり、日本贔屓の配慮をしてくれるネイザン。この夜、ネイザンの崇高な魂は、ピュアで熱い鼓動(Beat)とともに会場全体に響いていく。ちなみにこのニュー・アルバムは日米のビルボード・ジャズ・アルバム・チャートで見事ナンバー・ワンに輝いている。

開演前に『レヴェランス』紹介VTRが流れる。ネイザンの考えはこうだ。音楽はスピリチュアルな魔法であり偉大なミュージシャンたちへの敬意だと。その瞬間ネイザンの笑顔がアップになり我々は熱い気持ちと期待感で一杯となった。

そしてメンバーが登場!Nathan East (Vo.Bass) 、Kaleb James (Key)、Michael Thompson (Gt)、James East (bass)、Jack Lee (Gt)、Steve Ferrone (Dr)、Norihito Sumitomo (Key,EWI,Sax)の7人。Wギター、Wキーボード、そしてイースト兄弟によるWベースにドラムというライン・アップ。


オープニングは勿論新作からで「イレヴンエイト」。イースト兄弟とスティーヴ、ジャックが軽くウォーム・アップしながらスタート!徐々にジャジーな雰囲気に引き込まれていく。途中ネイザンとケーレブのスキャットが絡む。ジャック・リーのギター・ソロ、ネイザンのソロと見せどころ満載だ!続いても同新作から「ライフサイクル」。管楽器パートをノリヒトのEWI(Electronic Wind Instrument)とケーレブのシンセで演出、そこへネイザンのリード・ベース炸裂!6弦ベースのメロディー・ラインの美しさ、激しさを楽しめる曲。ライヴのために誕生させた作品といっても過言ではない。

3年前にリリースされたアルバム『ネイザン・イースト』も秀作だった。1曲目に収められていた「101イーストバウンド」がここで登場。各プレーヤーが最も熱く演奏、ライヴならではの盛り上がりが凄かった。余りの出来にネイザンも3曲目がフィナーレだ!と思える終わり方(笑)。いきなり「サンキュー、またね!!」と言ってステージを降りていくネイザンの仕草にオーディアンスに大うけ(笑)。わずか3曲目でこの夜のファースト・クライマックス。


再び『レヴェランス』からで今度はギターのジャックの作品で「エイプリル」。各人のソロをフィーチャーしたアダルトなジャズ・チューン。そこへロック・テイストを融合させてくる。ジャックのフレーズが甘く堪らない。そこへネイザンが絡み曲へアクセントを与えている。

5曲目も新作からで「サーペンティン・ファイアー」。MCでネイザンがアルバムではEW&Fのメンバーに加えエリック・クラプトン、フィル・コリンズが参加したと紹介。ファンク色の強いリズムにEW&F風のヴォーカル、そこへブルース色濃いフレーズをマイケルが弾きリズムに被せてくる。まさに圧巻だ!ここで二回目のクライマックスを迎えた。


スティーヴィー・ワンダーのヒット作としてお馴染みの「ハイアー・グラウンド」。『レヴェランス』収録。随所にネイザンのリード・ベースとスティーヴの重く切れのいいリズムが融合。熱い演奏は前曲同様だ。

今度は前作からで「マディバ」。MCなしで始まり、聴衆をのせていくリズムを持った曲中盤からの盛り上がり方が尋常でない。聴衆とのコール&レスポンス(ネイザンはこれをSing Like Talkingと称した)を繰り返し、最高の盛り上がりで終了。ここで三回目のクライマックスを迎えた。


アンコールは前作から2曲。まずは小田和正・作品「ファイナリー・ホーム」。佐藤竹善がステージに招かれての英語・日本語によるライヴならではスタイルを披露。CHIKUの声がホール全体を震えさせる様は感動!


そしてファイナルの「ダフト・ファンク」ではマイケルのカッコいいギター・リフとスティーヴの強いリズムが曲を引っ張っていく。またギターのカッティングがホール全体に響き、それに合わせ体が自然に動いてしまう!もう気分は最高潮だ!これが本当のフィナーレ!四度目のクライマックス。


この日のステージは音がとにかく素晴らしかった!個々の音がくっきりと際立ってバランスも最高!Billboard Live TOKYOのマニアックな音作りがネイザンの個性に合致していた。ネイザンの凝縮された音楽がこの日のステージ、つまりこれがREVERENCE/レヴェランスという言葉なんだろう!ますます彼のことが好きになった…。


*ライヴ・ショットPhotographer: Masanori Naruse

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