ジェイソン・ボーナム、父ジョンが遺したテープを発見

ジェイソン・ボーナムは、レッド・ツェッペリンのドラマーだった父ジョン・ボーナムが保管していたテープを発見したそうだ。中身はまだ聴いていないそうだが、未発表曲が収録されているのではないかとの期待も高まっている。
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ジェイソンは先週配信された『The Vinyl Guide』ポッドキャストのインタビューで、こう明かした。「まさかと思うだろうが、父は家では全く演奏していなかった。彼は、レコーディング機材を持っていなかった。古いRevoxの2トラックがあって、スタジオから戻った彼はミックスをプレイすることだけはできた。彼らは(聴き直すために)別のリールを作っていたんだ」
「この前、家にいたとき、僕はテープ──オープンリール式のものが詰まった箱を見つけたんだよ。でも、マシーンを組み立て、動かし繋げなきゃならない。それは……YouTube用に取っておこうかと思ってる。“これを起動してみよう。まだリリースされたことがないものがあるか、突き止めよう”って感じで。全部、ラベルがないからね。そこが最高だよ。劣化しちゃってるかもだけど。マシーンに取り付け、スタート・ボタン押したとたんに消去されちゃったりしてね」
ジェイソンはまた、父がザ・ポリスのドラマー、スチュワート・コープランドの演奏を気に入っていたとの逸話も明かしている。彼がザ・ポリスのファースト・アルバム『Outlandos d'Amour』(1978年)を聴いているとき、「父から“何を聴いてるんだ?”って訊かれたから、“世界一のドラマーだよ、父さんよりいいよ!”って答えた」のがきっかけだったそう。「ホント、生意気だったね。父が“じゃあ、聴かせてみろ!”って言って、僕からそれを奪った。最終的には(ヴィニール盤を)すり減らせてたよ。それで彼はスチュワート・コープランドの演奏にはまったんだ。その後すぐ(ザ・ポリスのセカンド・アルバム)『Reggatta de Blanc』がリリースされ、父は僕が手に入れるより先にそれを買ってた」
そして、父はこんなサプライズを用意してくれたそうだ。「バーミンガムで開かれたザ・ポリスの公演に僕を連れて行き、バックステージで彼らに会わせてくれたんだ。最高の瞬間だった」
さらに、ジェイソンはそれから何十年も経ち、スティングに会ったとき、彼が覚えていてくれたことに感激したとも話している。「去年、ツアーでシカゴにいたときだ。休みの日、スティングの公演があって、友人から観に行かないかって誘われたんだ。彼はスティングの知り合いだった。僕は、僕がもうちょっと若かった1979年以来、彼と会っていなかったけど、楽屋に行ったら、彼は“ジェイソン! ちっとも変わってないな!”って言ってくれたんだ」
ジェイソンは間もなく、ジェイソン・ボーナムズ・レッド・ツェッペリン・イヴニングのオーストラリア/ニュージーランド・ツアーをスタート。夏には北米ツアーを開催する。
Ako Suzuki
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