Dr. Dre、Napsterをあらためて非難

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ヒップホップのスーパースター、Dr. Dreは、Ice CubeEazy-E、D.O.C.、Snoop DoggEminemのデビューに手を貸した人物であり、最新アルバム『Dr. Dre 2001』も600万枚の売上を記録するほどの人気だ。だからといって、このスーパープロデューサーは、公にNapsterを非難したり、この音楽ファイル交換サービス会社を訴えることを躊躇しなかった。

Dreは、最近のインタヴューでNapsterについての考えを語っている。
「Napsterの件で、間違いなく数人のファンはなくしたと思うよ。でも、構わないさ。俺は単純に、Napsterは海賊盤のハイテク・ヴァージョンだと思ってる。わかるだろ、そのまんまだよ。つまり、俺がスタジオに行って一生懸命作った音楽を、奴らは人にそれをタダで手に入れさせてるんだ。要は、これは俺の“仕事”なんだよ。わかるだろ?」

2月12日(月)、連邦控訴裁判所は、Napsterは著作権物の取引を停止しなければならず、また、代理著作権侵害に値する可能性があるとの判決を下した。この裁定を行なった第9連邦巡回控訴裁判所は「Napsterは、サービス利用者によって作成された(Napsterの)曲目リストを通して、利用者が著作権物を入手することを阻止しなければならない」と言い渡した。今回の判決で裁判は地方裁判所に戻され、連邦地方裁判所のMarilyn Hall Patel裁判官が、著作権侵害の件に関わる禁止命令内容を再作成することになる。禁止命令が発せられれば、楽曲使用料をアーティストに支払う方法を見つけられない限り、それがNapsterの最期となるかもしれない。

Dreはグラミー賞で2部門にノミネートされている。Snoop Doggをフィーチャーした“Next Episode”でのBest Rap Performance by a Duo or Group(デュオまたはグループによるベスト・ラップ・パフォーマンス)と『Dr. Dre 2001』でのBest Rap Album(ベスト・ラップ・アルバム)である。

Yves Salmon、Jason Gelman、ニューヨーク
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