フレンチ・ミュージック・シーンで熱い注目を集めるライノセラス

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“ギター・サウンドとエレクトロニカの遭遇”
フレンチ・ミュージック・シーンで熱い注目を集めるライノセラス


アンダーワールドやモビーも注目する南フランス発のダンス・ユニット、ライノセラス。先月、エレクトロなビートの中にロックやニュー・ウェーヴからの影響を取り込んだ2ndアルバム『ミュージック・キルズ・ミー』を発表した彼らは、ジャン・フィリップ(G&作曲)とパトゥ(B&作曲)による男女2人組。ライヴではVJなども加わり、総勢10名以上でステージに立つというユニークなスタンスも話題の彼らにメールでインタビュー!

私たちが受けたあらゆる影響が詰まった作品になったと思うの

最新 Album

ミュージック・キルズ・ミー
V2 Records Japan V2CP-121
2002年04月24日発売 2,520(tax in)

1 Le Rock Summer(Edit)
2 Music Kills Me
3 It's Time To Go Now!
4 Lost Love
5 Dead Flowers
6 Resurrection D'Une Idole Pop
7 Professeur Suicide
8 No,We Are Not Experienced!
9 B.Jones: Last Picture
10 Obseques D'Un Guitar Hero
11 Dead Can Dance
12 Highway To Heaven
13
Le Rock Summer
  (AKAKAGE's Tread on the neck of floor)

――ライノセラスを結成したのはいつ頃?

ジャン・フィリップ(以下J):
'94年頃かな。で、'95年の夏にスペインのエレファント・ダンスというレーベルから最初の作品を発表したんだ。


――2人が過去に影響を受けた音楽は?

J:
学生時代はストーンズピンク・フロイドジェフ・ベック辺りの'70年代ロックをよく聴いていて、その後キュアージョイ・ディヴィジョンといったニュー・ウェーヴに目覚めた。最近はハウスなどのエレクトロニカや昔のソウル、ノーザン・ソウル、バンドでいえばハイヴスホワイト・ストライプスといったアメリカのバンドをよく聴いてるね。

パトゥ(以下P):
私は10代の頃に母親の影響でカーティス・メイフィールドジェイムス・ブラウンといったソウルやファンクを聴いてたわ。大学に入ってキュアー、トーキング・ヘッズトムトム・クラブ辺りのニュー・ウェーヴを聴き出して。最近はハウスや昔のロックから影響を受けた音楽を聴いてるわ。


――2人はもともと心理学が本業だったとか?

P:
ええ。けど、もし長いキャリアを望むなら音楽ではなく心理学を追求すべきね。フロイトは死の直前が心理学者としての彼の最高の時期だったけど、プレスリーは違うでしょ?


――ニュー・アルバム『ミュージック・キルズ・ミー』はリズム的にもサウンド的にも、前作以上にバラエティに富んだ作品になりましたね。

P:
そうね。基本的にはエレクトロニカがベースになってるけど、私たちが受けたあらゆる影響が詰まった作品になったと思うの。

J:
前回のアルバムにはなかったAC/DCのビートとギター・リフに影響されたロックなトラックもあるからね。ギター・サウンドは僕らの音楽の心臓のようなものなんだ。ライノセラスの音楽は、“ギター・サウンドとエレクトロニカの遭遇”だね。


――ライノセラスの活動拠点、モンペリエは日本人留学生も多い学研都市としても有名ですが、今もそこを活動拠点にしてる利点は?

J:
パリより生活するのが楽だし、太陽の光もビーチもある。これ以上に必要なものなんてある? 女の子? モンペリエはフランスで最もセクシーな街だよ。なにしろ街ゆく女の子はみんな可愛いんだ!

P:
パリに住む親友のマリー・オディールは日本人の留学生……特にロン毛の男の子が大好きなの。彼女はしょっちゅうモンペリエに来てるわよ!

文●早川加奈子

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