アレサ、オールマン・ブラザース、クラプトンらのプロデュースで知られるトム・ダウドが死去

Eric Clapton、Ray Charles、Allman Brothers、Aretha Franklinなどのアーティストを手がけた伝説的レコード・プロデューサーTom Dowdが10月27日（日）に死去した。77歳だった。

Dowdが制作した数々のヒットシングルの中にはDerek & The Dominosの「Layla」、Franklinの「Respect」、Bobby Darinの「Splish Splash」、Ray Charlesの「What I Say」、Lynyrd Skynyrdの「Free Bird」などがある。Dowdは2000年、手がけたレコーディングの中で最も気に入っているのはAllman Brothersのアルバム『Live At The Fillmore East』だとロイター通信に語っていた。

DowdはAtlantic Recordsに20年以上勤務し、その後'60年代半ばに独立。人気プロデューサーとなった。彼と仕事を共にしたことのあるアーティストは他にDrifters、Chicago、Rod Stewart、Neil Young、Wilson Pickett、Otis Redding、ジャズの巨匠John Coltrane、Charles Mingusなど。

パイオニアとして知られたDowdは'57年、メジャーなスタジオに初めて８トラックのレコーディング機材を導入したことで評判になった。'96年のMiami Herald紙のインタヴューの中でClaptonは、Dowdのことを「理想的なレコーディングマン」と評している。Dowdには先日、全米レコード芸術科学アカデミー（NARAS）から生涯功労賞が贈られている。

Sue Falco, New York　(C)LAUNCH.com