ポール・マッカートニーのリバプール公演、発売前のチケット5000枚を町職員に販売し大騒動へ

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6月1日に故郷、イギリスのリバプールで行われるPaul McCartneyコンサート・チケットを巡り、論争が巻き起こっている。この公演は、昨年から今年にかけて行われているMcCartneyのワールド・ツアー最終日にあたり、3万枚分のチケットは先週、4時間で売り切れていた。しかし、このうち5000枚がLiverpool Town Council(リバプール町議会)によってあらかじめ押さえられており、一般に売り出されるはずのこれらのチケットは、発売日の前日にCouncilの1万9500人の職員に向け売り出されていたという。この件に関し、イギリス労働党の議員が調査を要求している。

Liverpool Councilはこの決定に関し、Councilは地元最大の雇用者であり、この早期入手計画が、事実上、リバプール市民にチケットを購入しやすいチャンスを与えることになると主張している。しかしながら、こういういった行動は不適当で、違法ではないかと反論するものもいる。また、Councilの職員はチケットをリバプール以外の場所に住む親戚や友人のために購入しているとも言われている。

地元の労働党議長、Joe Andersonはこのように話している。「議会が従業員や議員に優先権を与えたと聞き、愕然とした。我々は公務員であり、それが他の人々より特別な扱いを受けるべきだということにはならない。このような態度は、地方自治体に悪名を与える……。我々は誰がこのような決定をし、行動に起こしたのか探し出すつもりだ。明らかになるまで行う」

チケットの需要が大きいため、McCartneyは追加公演を行なうらしいと言及するリバプール関係者もいるが、McCartneyのスポークスマンGeoff Bakerはこれを否定している。「Paulは故郷で追加のギグをやりたがっているが、それは全く不可能な話だ」「シェフィールドでの振替公演が5月29日に予定されており、我々は荷造りをしステージを移動しなくてはならない。リバプールの公演は正式なツアー最終日になっており、クルーの半分は次の日には他の仕事へ向かうはずだ」

McCartneyの次の公演は、5月8日(木)、ドイツ、ゲルゼンキルヘンのArena Auf Schalkeで行われる。

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